子どもの1割がサプリメントや健康食品を使っているらしいという驚愕の報道がありました(ASAHI.COM)。帝京大学の先生による報告だそうですが、2006~2008年に帝京大学病院小児科を発熱やせきなどで受診した0~16歳までの1198人の保護者らに対する聞き取り調査結果で、131人(10.9%)がサプリメントや健康食品を使っているという回答だったそうです。最も多かったサプリメントは、ビタミンCや葉酸などのビタミン類、次いでカルシウムや亜鉛、鉄入りビスケットなどのミネラル類、青汁などの植物成分と続いているそうです。2種類以上使用している人や4種類のサプリメントを使っている子どももいたそうです。サプリメントを摂取する理由としては、「健康に良いから」(38人)、「栄養補給」(19人)、「成長に必要」(14人)などがだったそうです。また、ビタミンCや葉酸をとっている1歳以下の乳幼児もいたといいます。サプリメントがあたかも万能であるかのような宣伝。これが問題でしょうか。サプリメントばかり摂取することは、ヒトが持っている消化機能を退行させてしまうでしょう。自分は大丈夫でも、自分の子どもや孫にどんな影響を及ぼすか、考えるとちょっと恐ろしいですが・・・・・。私たちの内臓器の大部分は消化器ですが、サプリメントを摂取するならばこんなに長くて大きな消化器はいらないということになります。構造上の問題だけでなく、消化管ホルモンや消化液なども必要なくなってしまうのでは・・・・・。消化吸収の講義をする際に話すことがありますが、人間が持つ大切な機能を失わせる暴挙かも・・・・・。この問題、子ども手当の支給より重要かと。お金を渡しても教育がなければ・・・・・。やはりどう考えても日本の未来は・・・・・。
中国人観光客へのビザ発給要件緩和が必要だと管副総理が述べたそうです。新成長戦略の基本方針で重点分野に挙げている観光振興に関連しての発言だそうですが、こうしたことが新成長戦略なのでしょうか?せいぜい一企業の経営戦略としか思えません。国家としての戦略です。この程度ではとてもとても。日本経済が縮小している状況で、外国人観光客のお金に頼っていくというのですね。確かに観光も大切だと思いますが、それだけでは知れていますよね。産業を育てないといけないと思うのですが。どういう産業が今後有望で、その産業をどれくらいの時間で育てることが可能か、こうした分析が必要でしょう。他国に負けない産業で、将来有望なもの。そうそう浮かぶものではないはずです。そのためには、小さな基礎研究を大切にして、そこから生まれつつある小さな芽に注意を払わなければならないのではないでしょうか。そうした感覚が全く見られません。もちろん、政治家数名での情報収集能力はたかが知れています。そこで活用するのが、政治家の何十倍もいる官僚ではないのでしょうか。でも、民主党、特に管副総理は官僚を毛嫌いし、「馬鹿」呼ばわりしてしまいましたね。これでは、官僚は協力してくれないでしょう。恫喝政治ではこういう時に足元をすくわれるのではないでしょうか。さぁ、まともな成長戦略、期待しています・・・・・。