健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

超多剤耐性結核

2010-03-20 08:55:00 | 研究
世界保健機関(WHO)が、従来の薬による治療が極めて困難な「超多剤耐性」(XDR)結核の感染が今年3月時点で、世界58カ国で確認されたと発表したそうです(時事通信)。XDR結核の感染者は推定で、年間2万5000人になるということです。また、XDRを含めた、薬による治療が難しい「多剤耐性」(MDR)結核の感染者は2008年で年間44万人、死者は15万人と推計しているとのことです。
かつて日本の「国民病」と言われるほど蔓延し、多数の患者が命を落とした結核。日本では患者数が年々減少していますが、他の先進国と比べると罹患率(人口10万人当たりの新登録結核患者数)は依然として高い状態です。どの程度高いかというと、2008年の日本の罹患率は19.4(対前年比0.4減)で、一応ここ数年は減り続けているとのことです。罹患率が10.0を超えると「中蔓延国」に相当するらしいのですが、まさしく日本は中蔓延国です。ちなみに10.0以下の「低蔓延国」の水準に達するには、あと10年ほどかかるらしいです。この19.4という数値ですが、約2万5000人が新たに結核患者として登録されているということらしいです。参考までに他の先進国では、2007年のデータですが、米国やカナダは約4、スウェーデン、オーストラリア、オランダは約5、フランス、イタリア、デンマーク、ドイツでも1ケタだそうです。英国あ比較的高く13.9というデータがあります(CBNews)。いずれにしろ、日本の罹患率は高い水準であり、さらに新たに超多剤耐性のXDR結核が蔓延すると大変なことになるかもしれません。
 
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生方幸夫副幹事長解任!

2010-03-20 08:19:58 | 日記
民主党でお家騒動勃発?!民主党の生方幸夫副幹事長が、執行部批判が目立つとして解任されたそうです。生方氏は、政策調査会の復活を求めている党内有志の会の中心メンバーだそうです(時事通信)。小沢氏の党運営に批判的で、小沢氏の「政治とカネ」の問題でも説明責任を尽くすべきだと訴えてきたそうです。民主党執行部は、生方氏が一部新聞のインタビューで「今の民主党は権限と財源をどなたか1人が握っている」として、鳩山由紀夫首相に小沢氏を注意するよう求めたことを特に問題視し、今回の解任に至ったとのことです。
解任の前に自ら副幹事長を辞任するように求めたそうですが、生方氏が「党内を何とか良くしようと思っての発言を封じたら、『言論の自由がない』ともっと言われる」と反論し、処分するのであれば党倫理委員会に諮って正式に手続きを踏むよう主張し、拒否したため解任になったそうです。
確かに仲間割れしている場合ではないというのも分かります。でも、こうした発言が「悪」だということになると、民主党の方針は誰がどのようなことを主張して決定したか分からないまま、とにかくそれに従えという、きわめて危険な党になっていくような気がします。ましてや、どちらかと言うと生方氏の言い分の方が世の中の意見を代弁していると考えられます。そして、鳩山総理大臣も生方氏を批判しています。野党であればよいのですが、政権与党がこうした恫喝政治と思われるようなことでよいのか疑問を感じます。江戸時代や戦前の日本のように、自由な発言ができない、国民への情報提供も制限するという極めて危険な国家へ向けて進んでいるのではないでしょうか?
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