健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

給付型奨学金は導入されず

2010-03-02 18:02:15 | 日記
2010年度予算案が衆議院を通過し、年度内に予算案が成立すると報道されています。つまり、子ども手当や高校授業料無償化、高速道路の無料化社会実験などの施策が実施されることが事実上決まったということですね。これまで何度となくコメントしてきましたが、これらの施策は本当に「今」必要なのでしょうか?今やらなければならないのでしょうか?
例えば、奨学金制度の問題があります。現在、国が実施している奨学金制度に給付型はありません。全て貸与型であり、無利子のものと有利子のものに分類できます。昨年度まで無利子の奨学金の対象学生数はほぼ横ばいで推移してきましたが、有利子タイプの奨学金を充実させてきています。そして、政権交代後の2010年度予算案では。給付型の奨学金制度の創設はありませんでした。「子どもは社会が育てる」という主張を通している政府与党ですが、高等教育(大学教育)には無関心なのでしょう。従来通り、有利子タイプの奨学金の充実が予算案に盛り込まれているというのです。これは、本当に学生支援になるのでしょうか。利子が低いといっても、借金には違いありません。ましてやこの経済状況です。いつ、リストラされるか、会社が倒産するか、分かりません。そういった状況で、学生時代に借金を抱え込もうとする学生がどの程度いるのでしょうか?もちろん、むやみやたらに給付型の奨学金を乱発しろというのではありませんが、どうも政府与党の政策の偏りが気持ちが悪いです。高等学校までは国が面倒みますが、あとはご自分でどうぞ!とうスタンスのように受け取れます。でないとしても、現在の大学生や大学院生にしてみれば、完全に政治から見放されています。そして、この状況が続くようなら、支給した子ども手当の多くはタンス預金などの貯蓄に回され、消費には回らないことになります。つまり、経済効果は全くないに等しいということになります。5兆円超のお金、日本国全体の予算の10%以上を占めるお金の使い方として、本当に適当なのか議論してほしいです。でも、もう駄目ですね。日本はギリシャのようになってしまうかもしれません。悲しいです。
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強化指定に年齢制限!?

2010-03-02 08:38:51 | 日記
スピードスケートの強化指定選手に年齢制限を導入するらしいです。次回の冬季オリンピックソチ大会の時に30歳となる選手は原則的に強化指定を外し、若手選手の強化に重点を置く方針ということです。つまり、長野オリンピック女子500メートル銅メダリストで、バンクーバーオリンピックでは38歳で旗手を務めた岡崎選手は強化指定を外れることになるというのです。しかし、今回銀メダルを獲得した長島選手は、ソチオリンピックの時に31歳となるものの実績が考慮され、強化指定を受けることができるというものです。
賛否両論あると思います。何となく年齢ありきというのも少し抵抗感を覚えます。もちろん、若手育成も大切だと思います。おそらく、選手の育成にどの程度の時間をかけるか、といった選手育成の長期展望・戦略次第だと思います。戦略のない年齢制限は、かえって混乱を招くと思います。やるなら徹底的にやってほしいと思います。そして、必ず成果を上げてほしいと思います。
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呼吸運動で発電

2010-03-02 08:04:23 | 研究
人間が呼吸するときの運動で1ワット程度、歩くときに足の底が床を踏む運動では67ワットほどのエネルギーが発生するという圧電素子を柔らかいシリコーンゴムのフィルムの上に組み込むことに成功したと発表されました。圧素子とは圧力をかけると電気を発生するもので、これまでは硬いセラミックが素材であったことから用途が限られていたとのことです。この研究により、柔らかいシリコンゴムを素材とするフィルム上に作ることに成功したことで、圧素子を人間の体に埋め込んだり貼り付けたりすることができるようになるので、呼吸や歩行の運動から得た電力で携帯電話や心臓ペースメーカーなどを充電することできるようになるのではないかと期待されています(ASAHI.COM)。この研究成果によると、歩くことにより得られるエネルギーの1~5%を回収できれば携帯電話程度は使えるというのです。
もともと、人体の細胞は活動電位を発生して、エネルギーを得ています。この時発生するわずかな電流を検出しているのが心電図や筋電図です。ですので、装置次第では我々人間から直接エネルギーを得ることができるようになる時代がやってくるかもしれません。技術開発に向けた人間の探究心は素晴らしいものがありますね。
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