イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

得るものは何も有りませんでした。

2006-10-04 20:01:54 | イーグルス
 後半最初のドライブはイージーなパスをポロポロ落とされサードダウンになった所をスクランブルで切り抜ける3年前に戻ったような感じでした。McNabbのキレの有るランを褒めると同時に、イージーミスを繰り返すレシーバー陣には不満が残ります。
 2つファンブルをしたBuckhalterに替わりRyna Moatsが起用されました、元々Westbrook cloneと言われるMoatsがWestbrookの代役になるべきです、BuckhalterにWestbrookの代わりは出来ません。特にこの試合はウオームアップで膝の違和感を訴え急遽欠場が決まったのですから、Buckhalter用のプレイをそれほど多くは用意してなかったと思われます。Moatsはスピードを見せてそれなりの働きを見せています。
 Greg LewisのTDパスですが、最初のはちょっとバンプすればすぐに転がるLewisに対し単純なスピード勝負に出たAhmad Carrollのミスです(あえて外側を追走したのを見るとFSのダブルチームが遅れたのがTDになった一因かもしれません)その次のシリーズでReggie Brownへのインターフェアを取られましたが、これはわざと短めに投げて反則を誘うEaglesが多用するプレイの応用でした。当然その次には本当のロングパスが来ると思う所を利用して縦に引っ張り、空いたスペースにLewisを走りこませるプレイでTDを奪いました。完全にCarrollが駆け引きに負けたのが2つ目のTDの原因です。(試合後解雇されました)

 パスラッシュが全く掛からないプレイの割合が増え、リードを奪った事とプレッシャーが掛からない事でディープを警戒しがちになる所をショートパスで攻められ始めました。レシーバーがキャッチミスで跳ね上げたボールをINTしたり、スクリーンフェイクに引っかかっているのにコントロールミスでMichael Lewisに投げ込んでINTしたり(元々のルートがLewisの居た方向だったようにも見えました)と相手のミスに助けられた感があります。
 Joselio Hansonが相当怪しいパスカバーを見せたのを結構見逃してもらい、GB側のインターフェアには厳しく判定された印象が有りますが、これはアウエーの不利と諦めてもらうしかないです。Hansonはニッケルバックまででスターターで使うだけの能力は無いです。
 最後はショートを取らせても良いからRACを出させないようにする時間潰しのディフェンスに切り替えました。このディフェンスが2試合成功しなかったのですが、この試合ではある程度効果的に機能したようです。


 大きな課題だったDBのデプスはHansonのインターフェアっぽいプレイを見逃してもらった事とGB側にキャッチミスが多かった事で何とかカバーしました。ランが出なかった前半は苦戦しましたが、Moatsを起用してランが出始めた事は評価して良いでしょう。AndrewsとJacksonの右側、Traの左側と穴をスピードで駆け抜けることが出来るMoatsのプレイタイムを増やす事を期待します。

  はっきり言えば、Woodsonの怪我で起用されたAhmad Carrollをひたすら突いただけで点が取れてしまった、それだけの試合と言えるでしょう。大差で勝ったと言う満足感は全く有りません、怪我人が増えた事と外からのパスラッシュが機能しなかった事だけが後に残った試合でした。

観る所無しの前半

2006-10-04 08:26:47 | イーグルス
 まだ前半しか見てないので、とりあえず前半だけの感想です。後半は今夜書きます。 

 ホームでのマンデーナイトゲームGB戦は前半2つのファンブルで7-9とリードを許しました。Brian Westbrook,Lito Sheppard,Roderick Hoodの3人が欠場しています、DBのデプスとランニングゲーム、2つの問題点が試合が始まる前の段階で表面化しての試合になりました。特にWestbrookは試合前のウオームアップまでしていたのですが急遽欠場する事になったようで、ゲームプランが混乱した可能性があります。

 オフェンス KGBに1回やられた他は危なげなくMcNabbを守り続けたラインをまずは褒めたいと思います。特にこれまで4サックと好調だったAaron Kampmanを試合から消してしまったJon Runyanが目立ちませんが素晴らしい働きを続けました。またShawn Andrewsも常に圧倒的なパワーで押し続け、ダウンフィールドでも積極的にリードブロックに参加しています、プロボウルに選ばれるべき素晴らしい仕事をしています。
 Westbrookの欠場でスターターに昇格したCorrell Buckhalterですが、ゴールライン前で2つファンブルロストしてしまいました。1つ目はハンドオフの時にMcNabbとの息が合わなかったのが原因で、どちらに責任が有るのかは分からないのですが、その後でAndy Reidに怒られてたのはBuckhalterの方でした。2つ目は2人目のタックルでボールを狙われてもぎ取られました、これは完全にBuckhalterの責任です。スクリーンパスでロングゲインは有りましたが、ランでは6回13ヤードと期待に答えられませんでした。
 パスプロテクトが良かった事を考えればMcNabbの出来が良いとは言えません。レシーバーを見る余裕が有ったので大きなミスは有りませんでしたが、相変わらずコントロールに問題が有ります。あれだけ時間を貰って居るのですからもっと楽にオフェンスをコントロールできた筈です。前半唯一のTDはデザインされたQBドローによるものでした、15ポンド減量したと言う情報も有りますし、今シーズンMcNabbのランはかなり切れてます。ただサックは投げ捨てれるのにステップでかわそうとして無理をしたものです、調子が良い時こそつまらない怪我を避ける事が重要です。
 つまらないキャッチミスも有りましたが、レシーバー陣は悪くない動きを見せました。もう少し早い段階でL.J Smithを使えればもっと楽だったでしょう。
 GB側が殆どブリッツを入れてこなかった事で楽にオフェンスを組み立てました、もう少しランが出てつまらないファンブルが無ければ問題無いと言えるでしょう。

 ディフェンス アウトサイドからのパスラッシュが全く届かなくなりました、戦前に予想した通りの非常にまずい状況です。その代りにインサイドからはそれなりにプレッシャーを掛けていました、インサイドを割ればQBから見えているだけにサックにはなりませんが投げ捨てさせる事が出来ます。Ahman Greenが欠場してトレードされたばかりのVernand MorencyがRBに入りました、ゾーンブロックをそれなりに対処はして居るのですが、小さい隙間を抜かれる事が多くランを出されました、これはDLの責任とは言えないと思います。
 動かないJim Johnsonがついに動きました(笑)Sheldon BrownをLCBに回しています、Joselio Hansonとの入れ替えはそれなりに効果は出て居たようです。逆サイドでルーキーGreg Jenningsにやられる場面も有りましたがこれは仕方ないですし、Hansonも良いプレイを見せる場面も有りました。
 フロント4でラッシュを掛けるのがここ2年間のJohnsonの目標なのですが、Jevon Kearseを失った事でパスラッシュはレベルダウンしています。無理にブリッツを入れにいって後ろを抜かれる場面が目立ったためか、前半は殆どブリッツを入れる事無くカバーに充てています、もう少しプレッシャーを掛けないとロングパスを貰う場面が出てくるでしょう。

 最後に、Andy Reidのトリックプレイは本当に思いつきでやってるのが良く分かるFGフェイクのパスが有りました。トリックプレイを成功させる為の印象操作を積み重ねてから繰り出すBill Belichickのやり方とは対極に有るプレイコールです。ただ、何をやってくるのか読まれないと言う意味では効果的なのかもしれません、いきなりロングパスがいつ来るのか分からないのは相手にとっては嫌でしょうから・・・。