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いきなりロングパスx3

2006-10-10 05:43:49 | イーグルス
 T.OがPhiladelphiaに帰って来る事で注目されたDAL戦は38-24と最終的には差が付きましたが、最後の最後まで勝敗が分からない接戦になりました。

 オフェンス シーズン開幕から4試合ディフェンスの弱いチームとの対戦が続いてきました、2006シーズン初めてディフェンスの良いチームとの対戦になるのでオフェンスの出来に注目していました。
 これまで4試合圧倒的なパワーを見せ付けてきたShawn Andrewsが思うように押す事が出来ませんでした、スクリーンパスの時の動きは良かったです。
 Todd Herremansが膝の捻挫で一時的にサイドラインに退き本来の動きを見せる事が出来ませんでした、パスプロテクトは安定感が有ります。
 Jamaal Jacksonも対面のJason Fergusonに押されはしませんでしたがv押す事は出来ません、エクスチェンジミスを減らす為に丁寧にやっているのは分かるのですが、スナップ後ブロックに移る動きはまだスムーズとは言えません更に上達させる必要が有ります。
 去年は常にAndrewsのフォローをしながら対面と戦ってきたJon Runyanは今シーズンAndrewsが独り立ちした事で対面の相手に集中する事が出来ます。その為にパスラッシャーに対して内側だけは割らせない動きをすれば良くなった事で安定感が増しています。
 スピードタイプを苦手とするTraとすれば相手が悪かったとも言えるのですが、Demarcus Wareについていけない場面がしばしば見られました。ランブロックでも押していると言うよりも付いていくのがやっとと言う感じでした。
 今シーズンのOLはAndrewsのパワーを信頼したランプレイを構築する事に成功してきました、そこを抑えられるとランが出なくなるのは仕方が無いです。去年と大きく変わったのがパスプロテクトで、全ての面で去年とは違います。Andrewsが1対1で抜かれなくなった為にRunyanは外さえ抜かせなければ良くなりました、左側もHerremansが入った事でパスプロテクトの安定感は向上していますし、Traも外側を大回りさせる事に専念しています。
 McNabbのフットワークが回復してスクランブルの危険性を相手に持たせる事で、ディフェンスが外に逃げられないようにコンテインしてくる事もTraとRunyanにとってはやりやすい筈です。両ベテランが外に大きく開き、インサイド3人が密集して中央を塞ぐ場面が多く見られます、GとTの隙間が大きく開く事でスクランブルの走路も出来ていますが、ディレイ気味にそこからブリッツが入って来た時の対処が出来ているのかどうかが今後の課題になりそうです。

 試合前にBrian Westbrookは出場すればランは出ると予想したのですが、予想以上にMarcus Spearsが良くAndrewsの突進を受け止められました。逆側のChris Cantyは下位指名の2年目ですが去年から良い選手だと思っていましたが、Herremansのランブロックが通用しませんでした。Westbrookは11回で33ヤード、Buckhalterは4回16ヤードに押さえ込まれました。ただ、Westbrookの場合はスクリーンパスもランのようなものなのでそれを含めればそれなりにヤードを稼いでる事になります。

 TSNにはルーキーFSのPat Watkinsを攻める事が重要と書いてありました、6-5と規格外のサイズを持つWatkinsはまだロングボールに対するスピードとマンカバーの技術に欠けているのでDonte StallworthとReggie Brownをディープに走りこませてロングパスを多用する事を勧めています。ただ、Stallworthは欠場してBrownはTerence Newmanが相手なのでそう簡単にはロングパスは投げれないだろうと考えていました。
 結果としてCBブリッツを入れた為にStallworthの代役Hank BaskettとWatkinsの1対1になった事で87ヤードのTDパスが出ましたし、L.J SmithをフリーにしたのもWatkinsの判断の遅れが原因です。フリッカーからのロングパスをカバーしていたのもWatkinsでした。先週に引き続き、未熟な若者を狙い撃ちしてロングパスを連発させ得点しました、逆の言い方をすればロングパスとスクリーンパス以外の攻め手が押さえられたとも言えるでしょう。

 ディフェンスは前半Julius Jonesのオフタックルを止める事が出来ずに苦戦しました、元々DALのOTはランブロックが強いのである程度は覚悟していたのですが想像以上に簡単にすり抜けられました。Trotterがスピードに付いていけずに追いタックルになった場面が多かったのはDLが追い込まれた影響もありますが、横への動きの悪さを突かれました。斜めへの動きは素早いのですが、純粋なサイドステップを要求されるとぼろが出ます。
 CBはSheppardが左、Brownが右で固定しました、従来通りの配置に戻したのは正解だと思います。T.Oに対してはSのどちらかがダブルチームする場面が多かったみたいですし、DAL側もデコイとして使ってきました。Jeson Wittenへのパスが少なかったのですが、誰がカバーしていたのかはよく分からなかったのです。最初にパスカバーを崩されるとしたらここだと思っていたので、ここを狙われなかった(狙わせなかった)のが勝因でしょう。
 合計7サック8QB HurryとDrew Bledsoeを自由にさせませんでした。Darwin Walkerが3サックを記録しています、これはブリッツで対面のKyle Kosierを引き付けてWalkerをフリーにした結果です。これをAndrewsの所でやられるのが怖いのですけどなぜかやってこないです・・・。7サックですが、それなりにBledsoeに時間は有りました、写っていませんがパスカバーも良かったのでしょう。
 Brownが足首の怪我でレントゲンを撮っている間 一時的にパスディフェンスが混乱しかける場面も有りましたが、パスラッシュを最優先させるJim Johnsonのゲームプラン通りの試合になりました。

 ランが止まらなかった事、ルーキー狙い撃ちのロングパスでしか点が取れなかった事の2点は問題なのですが、最後までパスラッシュを掛け続けた事がNYG戦と違った結果をもたらしました。これで対戦相手に恵まれた前半戦を4勝1敗で乗り切りました、まずは順調な滑り出しと言って良いでしょう。