Baskettへのロングパス・・・

　レギュラーシーズン第6週の@NO戦は24－27の僅差で負けました。

　Donte StallworthとRoderick Hoodが欠場、これまでアクティブにならなかったSam Rayburnが今シーズン初めて出場しています。
　オフェンス　Reggie Brownが6回121ヤードのパスキャッチと15ヤードのランで2TDを記録しました。60ヤードのTDパスはミドルパスを受け取った後にBrown得意の1回下がってタックルを避けてからのRACが出ていますし、ランプレイではEaglesのオリジナルプレイ（Madden2006で、笑）のランプレイでMcNabbが素晴らしいリードブロックを見せました。途中再三Hank Baskettへロングパスを投げていますが、キャッチミスなども有って結局この試合0キャッチに終わりました。前半から中盤に掛けてBrownとBasukettに投げたロングが、最近の試合でロングパス連発で勝利した為に一発で得点出来るロングパスの魅力に取り付かれた物なのか、その次のL.J SmithやBrian Westbrookのショート・ミドルを出すための布石だったのかは第4Qの最後8分間NOにボールコントロールされてしまった為に分からず仕舞いです。この試合オフェンスから見て最大のミスマッチはL.Jをマーク出来る人材が居ない事だったのは試合前から明白でした、元々EaglesのオフェンスはWRを縦に走らせてDBを引き付け、空いたスペースをTEとRBが使うのが基本形です、この基本形を素直に出していればオフェンスは機能するはずでした。しかし、ロングパスにあまりにも比重を掛けすぎた為に、中盤全くオフェンスが機能しませんでした、試合の組み立てと言う意味で最悪の試合と言えるでしょう。DAL戦ではロングTDパスキャッチが有りましたがBaskettはディープパスの対象になるスピードは有りません、サイズを活かしたショートパスからのRACを狙うのが正しい使い方です、それをStallworthと同じような使い方しか出来無いのは理解できません。
　後半に入って、オフェンスの組み立てを変えた瞬間に連続して得点を奪いました、もう少し早くショートパス中心の本来の形に戻せば楽に勝てた試合だったはずです。

　ディフェンス　これは見なければ分からない所ですが、サック0に終わりプレッシャー不足に悩まされた試合だったようです、Drew Breesのパスが37回投げて27回成功と成功率が高かった事からも楽に投げられたと考えて良いでしょう。Deuce McAllisterに5,7ヤード平均と全くランが止まらず、ランを止める事を優先した為にブリッツする事が出来なかったと想像します。
　DBも予想通りサイズのミスマッチに泣くようなパスを多く通されたようです、足の速くないBaskettにロングパスを連投するような馬鹿な真似はせず、ショートをしっかり取らせるプレイコールが当たりました。ランを出され、ブリッツを減らした所でロングを投げられる、Eaglesディフェンスの負けパターンが出た試合でした。
　この試合ではついにMichael Lewisがベンチに下げられました、Jon HornのTDパスでポンプアップにダブルチームしてた2人が両方釣られる失態を演じた結果です。契約延長のデットラインも今日ですし、このままFAでチームを去る事になるでしょう。3－4のチームに行った方が本人も幸せだと思いますし、今のシステムではリーグトップクラスのハードヒットランストップSSの良い所が全く活かせません。
　勝敗を決めた最後のロングドライブもそうですが、この試合の失点には無駄な反則が常に絡んでいます。やって良い反則とやってはいけない反則の区別が付かないのはJim Johnsonが責められるべきです。

　Dexter Wynnのマフですが、カバーチームのRyan MaotsがパンケーキされてそのままWynnを押し潰したような形でのミスキャッチです、これはWynnを責める事は出来ません。キャッチする時にNOの選手と接触しているように見えたのでフェアキャッチシグナルを出していなかったのかもしれません、これがミスなのかMoatsがブロックする事を見越してのものかはちょっと分かりません。最終的には自陣17ヤードでのターンオーバーが勝敗を分けました。


　若手のつまらないミス・反則と、チームの根幹がどこに有るのかを忘れてしまったかのようなプレイコールで自滅しました。負ける必要の無い所で負けたこの1敗は終盤戦かならず響いてきます、プレイオフ進出を逃がした時にはこの試合を悔やむ事になりそうです。