静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

校外学習

2016年04月22日 11時20分40秒 | 研修・見学
今回は静岡市にある、県の施設を校外学習したことをご紹介します。

地震防災センターにはTSUNAMI(津波)シアター、起震装置などがあり実際に体験しながら防災の学習ができます。
この施設があるのも、東海地震に備える静岡県ならではです。

熊本、大分で地震による大きな被害が発生していることから、生徒諸君も熱心に見学していました。


水深が浅くなると波が高くなることが分かる装置もありました。
津波の時に、漁船を沖にだすことの意味が分かったと思います。


続いて、今年オープンした、ふじのくに地球環境史ミュージアムです。
ここは長い時間が確保できませんでしたが、展示室3「ふじのくにの海」で駿河湾や生息する生物について勉強です。
ここに展示している生物標本ですが、学園の隣にある水産技術研究所から多数を寄贈しています。



【駿河湾】
駿河湾は最深部で2500mの深さがあります。
海岸から急に深くなる地形を利用して、焼津漁港内では海洋深層水を取水しています。
駿河湾の特産と言えばサクラエビです。
でも、サクラエビ自体はそれほど珍しい生物ではなく、駿河湾以外にも見られます。
ただし、漁業が成り立つほどの生物量が存在するのは、日本では駿河湾だけになります。
サクラエビは時間帯によって生息水深を大きく移動するため、深い海が必要です。
そして、駿河湾は富士川などの大きな河川から養分を供給されます。
こんな条件がそろっているからこそ、駿河湾はサクラエビが多く生息する豊かな海になっています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする