漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
9月の見学会も残るは30日だけになりました。
http://www.ryoushi.jp/regional/22/9.html
そして、10月の見学会は21,22日です。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-420/kengakukai-aug.html
必ず、事前のお申し込みをお願いします。
皆さんのご来園をお待ちしています。
昨日に続いて実習の紹介。
まだテドコが完成していない生徒がいますが、遅れている人は昼休みにがんばってもらいます。
で、授業の中ではバケと呼ぶ疑似餌(ぎじえ)を作る作業です。
返しのない大きい釣り針に、ハネとカバーの皮をつけていきます。
カンザシ作りでやった作業の応用です。
先生がお手本を見せます。
これを各生徒が5本づつ、大きさを変えて作っていきます。
できたバケは乗船実習に持っていき、カツオを釣ります。
二人の実習生も、お世話役の生徒と一緒にがんばって取り組んでいます。
学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
【ビンナガのバケ】
カツオの一本釣り漁船では、時期によりビンナガも釣ります。
ビンナガはカツオより釣りにくく、各漁師がバケを工夫するそうです。
以前は象牙を使ったバケもあったそうです。どんな効果があるんでしょうね?
ビンナガはカツオより釣りにくい分、漁師との駆け引きや腕が左右します。
漁師でも、ビンナガ釣りは特に楽しいと言う人もいます。
園長のつぶやき
毎年、お問い合わせがあるんですが、
「学園を卒業すると、高卒の学歴がつきますか」
と言うもの。
名前が漁業高等学園なので、1カ年の特別な高校と思う方もいるんですね。
漁師になる高校なら、水産高校がほどんどの県にあります。
学園の1年で高校3年分の勉強なんて、できるわけがありません。
これは私の個人的な意見です。
高校の学歴があった方が良いか?と言うこと、「なくてもかまわない」と思います。
でも「高校の勉強は必要ない」とは思いません。
むしろ、身につけた方が絶対に良いです。
なにが言いたいかというと、勉強せずに高校を卒業して得た「高卒の学歴」なら価値がないと言うことです。
高校でなにもせずに3年過ごすなら、学園で充実した1年を過ごす方が価値があると思います。
そして、必要を感じたときに定時制でも、通信制でも良いので高校の勉強をすればよいのです。
必要を感じて勉強をするのなら、しっかり勉強もできるはずです。
漁師に学歴は必要ありませんが、学力が不要なわけではありません。
学力があり、世の中のことを知っている方が絶対に良いです。
こんな人がいます。
ホンダ技研の創業者、本田宗一郎さん。
最終学歴は高等小学校です。
しかし、技術を身につけるために浜松高等工業学校(⇒現在の静岡大学工学部)の聴講生(ちょうこうせい)になりました。30才になろうとするときです。
しかし、本田さんは卒業していません。卒業試験を受けなかったからです。
先生から「試験を受けないと卒業できない」と言われても「卒業証書なんて紙切れに価値はない」と試験を受けませんでした。でも、技術はしっかりと身につけたので、ホンダ技研は成長していきます。
卒業していない本田さん、その偉業(いぎょう)により静岡大学のOB名簿にのっているそうです。
本田さんにとっては、どうでも良いことでしょうけどね。
さあ、どのような人生を送るのかは、一人一人が決めること。
学園で充実した1年を過ごしたい人は、中卒、高卒、大卒関係なく、ぜひ来てください。