静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

焼津漁港に向けて北上

2018年12月18日 11時16分11秒 | 実習

12月20日深夜に放送される
「ピエール瀧のしょんないTV しょんない年忘れ1時間スペシャル」
の中で学園生が再び登場予定ですよ-。

実習船やいづのフェイスブックもご覧ください!
https://www.facebook.com/pages/category/High-School/%E5%AE%9F%E7%BF%92%E8%88%B9-%E3%82%84%E3%81%84%E3%81%A5-112368329580266/

那覇港を出発し、焼津に向けて北上の様子です。
それでは水産高校引率職員の報告。
航海23日目。久しぶりに太陽が見えました。漁業学園航海専攻実習生と本校航海専攻科実習生は航海士にとって重要な六分儀を用いた天文航法を学びました。古代の船乗りから継承されているこの航海術は現代でもミクロネシアでは使われているそうです。現代はGPSが当たり前、今後はECDIS*の搭載が当たり前の時代になります。温故知新を紐解きながら協働で学習する良い機会になりました。


航海24日目。専攻科実習生は漁業学園実習生より昔から技術伝承されている、漁師のロープワークと刺し継ぎを教わりました。本校で教わってないものが多く、漁師として必要なスキルを身につけることができました。教える漁業学園実習生は大変だったと思いますが、教えることの難しさを経験できる良いチャンスだったと思います。昨日に続く、協働実習は相互に大きな効果がありました。



*ECDIS
電子海図表示システム。ディスプレイ上の海図にレーダー情報、予定航路、危険海域などを重ねて表示するもの。国際航路の大型船には取り付けが義務化されています。

実習の最後には、ロープ技術を専攻科生に説明するのが毎年恒例です。
その代わり、海技士試験の勉強は教えてもらったと思います。
これも学園生と専攻科生との交流の一つです。
こんな光景は10年前には想像もできませんでした...
 漁師になるエリートコースの水産高校
 水産高校に行けなかった学園生
と言う構図がかつてはありました...
現在は、そんな上下関係はありませんよ。

学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
詳しくはホームページをご覧ください。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
ホームページ www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940

 園長のつぶやき
漁師になるために水産高校に行くこと。
・・・実は、ハードルが高いんです。
それは水産高校は少ないからです。
静岡県の場合、焼津にしかありません。
生徒寮がありますが、学年で10人しか入寮できません。
寮も学園のように無料ではありません。
加えて路線バスが減って、通学出来ない地域が増えました。
たぶん、他の県でも同じ状況にあるはずです。

漁師には危ない仕事もあります。
しっかり身を守る術(すべ)を身につけて欲しいです。
そのためにも、ぜひ学校に行って欲しいのですが近くにはまずありません。

だから、
「家が遠くて水産高校に行けなかった」
と言う人が、近くの農業高校などに進学し、その後に学園に入学。
そんな人がけっこういます。
学園があることを知った人はラッキーですね。
学園生も今は県外出身者が多数です。

さて、今年度の見学会は先週で終了。
21日からは願書の受付がスタートです。
もし、まだ見学していない方はギリギリまで見学を受け付けますよ。
日程は私にご相談を。
願書の〆切は1月11日(消印有効)です。
間に合うように見学してください。

コメント
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