静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

未成年者喫煙防止法

2013年04月15日 12時49分28秒 | 学園紹介
この法律は、明治33年に制定され、青少年の非行防止と健全な心身の発育を図るため、満20歳未満の者の喫煙を禁止しています。
特に、第3条では、親や学校等の監督者が喫煙を知りつつ、制止しなかった場合には、1万円以下の罰金が科せられることが定められています。
実際、過去に石川県では、16歳の息子の喫煙を制止しなかった両親が書類送検された例があるそうです。

当然、「漁業高等学園の諸規則」の中でも、飲酒・喫煙は禁止されており、20歳以上の成年者の生徒でも同様な扱いをしています。
生徒の中には、遊び心であるいは習慣的に喫煙をしてきた生徒がおり、学園生活の中で喫煙が発見されてしまうことがあります。

学園では厳しい処分で臨むこととし、反省文と誓約書の提出、ケイタイや外出の禁止、自宅謹慎等、自省を促す指導しています。
学園生活はわずか1年間、喫煙等の無用なトラブルは絶対に避けてもらいたいものです。

宿泊棟食堂の壁には、喫煙による健康被害の実例と朝日新聞の記事を掲示してあります。  (写真)


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放生会・海上安全祈願会・魚族供養執行

2013年04月12日 15時45分51秒 | 日記
放生会・海上安全祈願会・魚族供養執行が12日(金)、焼津市場の鮮魚売場で行われましたので、出席しました。
この例祭は、漁に出て海難で亡くなった人や漁で命を奪った魚類の御霊を弔うもので、祭壇の位牌に「三界万霊等」と書かれていました。
焼津漁協と小川漁協の共催で昭和39年から毎年行われ、今年で49回目になるそうです。

祈願会に出席して、漁業というものが海での命がけの仕事であることを改めて思い起こしました。
入学したばかりの生徒達は、漁業というものが魚と人間の命の遣り取りであることを、まだ理解していません。
生き物の命の大切さを少しでも伝えていけたらと思います。






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平成25年度 第44期生の入学式が行われました!

2013年04月09日 11時52分09秒 | 学園行事
平成25年度 第44期生14名の漁業高等学園入学式が、春風爽やかな4月9日(火)に行われました。
今年の生徒は15歳から21歳まで年齢幅もひろく、県内出身がほとんどですが、遠く山形県や鹿児島県から学園に入学した生徒もいました。
静岡県漁連の荒川邦夫会長をはじめ、焼津水産高校の飯田秀人校長など、多数の御来賓にも出席していただきました。



特に、藤田晋吾 県水産業局長は、農林水産省の生産局農産企画から本県に4月1日に着任したばかりでしたが、祝辞を頂戴しました。
藤田 局長は、平成19年度から21年度の3年間、焼津市の経済部長(当時)に出向された経験もあります。
静岡県に2度目の出向で、学園のこともよくご存知でした。



(水産業局長の祝辞)
本日、静岡県漁業高等学園に入学された皆さん、おめでとうございます。
保護者の皆様には、御子息の御入学を、静岡県を代表してお祝い申し上げます。

本県は、相模湾、駿河湾、遠州灘など変化に富んだ沿岸域に加え、沖合い、遠洋と多彩な漁業が営まれております。
中でもカツオ、キンメダイ、サクラエビ、シラスなどは全国一の水揚げ誇り、県全体の漁業生産量は全国で第3位と、
まさに水産王国であります。

皆さんは、これから本県の水産業を担う人材として新たな一歩を踏み出すこととなりました。
県水産行政を推進する立場として、皆さんの新たな人生の船出を、心からお祝いを申し上げますと共に、
我々水産業界の仲間となられたことを歓迎いたします。

本学園は我が国でも最大の水揚げ基地である焼津漁港に隣接しております。
この恵まれた環境で、漁業者になる基礎を勉強できることは大変幸せなことだと思います。

県ではロシアなどへの水産物の輸出や、市場の再編成、さらに漁協職員向けの人材育成研修や観光やレストランなど、
2次、3次産業を取り込むための6次産業に対応する支援など、新時代の水産業に向けた取組を行っているところです。

この新時代の水産業の中核となるのは、皆さんのような若い漁業の担い手です。若さには逆境をチャンスに変える力があります。
明日の漁業を支える皆さんに対しては、本日ご臨席の県漁連・荒川会長を初めとした水産業界の期待が
大変大きいものであることも、忘れないでいただきたいと思います。

この学園の先輩方は、実際に静岡県の漁業を支える人材となって活躍しています。
皆さんも立派な先輩に続き、誇りを持って勉学、実習に励んでいただきたいと思います。
もちろん、水産業局も私を始め、職員一同、皆さんの応援をいたします。

結びといたしまして、日ごろ漁業高等学園の運営につきまして御支援と御協力を賜っている関係者の皆様方に
深く感謝申し上げますとともに、今後とも一層の御支援をお願いいたしまして、入学式のあいさつといたします。

    平成25年4月9日            静岡県経済産業部水産業局長 藤田晋吾
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漁業高等学園の特集記事が水産経済新聞(4月4日)に掲載されました!

2013年04月04日 12時31分38秒 | 学園紹介
特集記事の取材を受けていたので、今日掲載されるのは知っていましたが、これほど大きく取り上げられるとは予想していませんでした。
漁業後継者育成という難題に長年、立ち向かってきた記録でもあり、学園に対する今後の期待が込められたものと理解しています。

学園で出来ることは、本当に限られていますが、少しでも将来の水産業、漁業の振興に寄与していきたいと考えています。
国や県の行政機関、業界の皆様の御支援を得ながら、また広く県民の皆様からもご理解いただきながら進めていきたいので、よろしくお願いします。


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43期生の初出航の見送りに行ってきました!

2013年04月02日 15時05分06秒 | 卒業生の活躍
今日は、朝からあいにくの雨でしたが、3月に卒業したばかりの第43期生、卒業生2名が焼津港から初出航となりました。

朝8時に、出港したのは、遠洋鰹一本釣り漁船に乗船した I 君です。
中学校を卒業し、父親と同じ船に乗ったものの、漁船や海に関する基礎が必要だと痛感し、漁業高等学園に入学しました。
モチベーションが高く在学中は何事にもまじめに取り組み、海技士資格試験(筆記)にも合格し、満を持しての乗船です。

たくさんの見送りの人を横目に黙々と出港作業をこなす姿はすでに漁師そのものでした。
見送りに来ていた母親からは「1年前は頼りない子でしたが、学園での生活で頼もしくなり、がんばってくれると思います。」と礼を言われました。
I 君の父親は、今航海から船頭をすることになり、親子そろっての出航となりました。

11時に、出港したのは、遠洋鮪漁船に乗船したN君です。
海が好き、釣が好きというだけで漁業についての知識もないまま、漁師にあこがれ学園に入り勉強しました。
年長者であるため、若い生徒の面度も見てくれ、兄貴分的な行動は生徒のチームワークに一役買っていました。

両親、会社、業界関係者多数の見送りを受け、元気に、笑顔で出航していきました。
9月下旬に帰ってくる予定ですが、日焼けした海の男となって帰ってくると思います。

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