すみません。初日に見に行ったのに、アップが遅れてしまいました。
帯広在住の画家の浅川茂さんが札幌で絵画の個展を開きました。
筆者は、札幌に当時あったアートスペース201で開いた個展(2019)や、帯広市民ギャラリーでの個展(2022)は見ていないので、個展を拝見するのは実に7年ぶりとなります。
作品は全道展で見る100号サイズよりは小さめで、計20点。
タイトルに「2000ー2022」とありますが、大半は新作のようです。
冒頭画像の右は「水に映る河」、中央は「雨の地」、その左は「沈黙する風景」。
左から
「閉される風景」「黙」「地の花」「過ぎて行く風景」。
厚塗りで、暗い色調による抽象的な画面が、共通しています。
それは一種の心象風景といってもいいかもしれません。
こういう重厚な、精神の深みを探るような絵画を描く人は、以前よりもだいぶ少なくなったような気がします。
左は「乾いた地」。
イエローオーカーの厚い空に朱色の大地。中央には亀裂が走っています。
これは支持体が板で、浅川さんは「(表面を)こすればこするほど、深みが出てくる」と話していました。
厚塗りなので、下の層には明るい色も混じっていて、それが画面から単調さを遠ざけていると思います。
右は「青い河」。
原題では「青」の漢字は「青」を二つ横に並べた字になっていました。「赫」は普通の漢字ですが、青の同様の漢字は見たことがありません。
油絵の具のほかにクレパスも用い、何層にも色を重ねては削っています。
浅川さんは鳥海青児が好きだとのこと。彼も厚いマチエールが特徴なので、共通するものがありそうです。
浅川さんは全道展会員、平原社会員、独立展準会員。
2024年7月30日(火)~8月4日(日)午前9時~午後7時(最終日~4時)
札幌市資料館(札幌市中央区大通西13)
過去の関連記事へのリンク
■イマジネーション―日常の彼方に (2020~21、道立帯広美術館)
■浅川茂展「遠い日々の心象III 1996-2016」 (2016)
■道東アートファイル2013 (画像なし)
■浅川茂展「遠い日々の心象 II 1984-2013年」(2013)
帯広在住の画家の浅川茂さんが札幌で絵画の個展を開きました。
筆者は、札幌に当時あったアートスペース201で開いた個展(2019)や、帯広市民ギャラリーでの個展(2022)は見ていないので、個展を拝見するのは実に7年ぶりとなります。
作品は全道展で見る100号サイズよりは小さめで、計20点。
タイトルに「2000ー2022」とありますが、大半は新作のようです。
冒頭画像の右は「水に映る河」、中央は「雨の地」、その左は「沈黙する風景」。
左から
「閉される風景」「黙」「地の花」「過ぎて行く風景」。
厚塗りで、暗い色調による抽象的な画面が、共通しています。
それは一種の心象風景といってもいいかもしれません。
こういう重厚な、精神の深みを探るような絵画を描く人は、以前よりもだいぶ少なくなったような気がします。
左は「乾いた地」。
イエローオーカーの厚い空に朱色の大地。中央には亀裂が走っています。
これは支持体が板で、浅川さんは「(表面を)こすればこするほど、深みが出てくる」と話していました。
厚塗りなので、下の層には明るい色も混じっていて、それが画面から単調さを遠ざけていると思います。
右は「青い河」。
原題では「青」の漢字は「青」を二つ横に並べた字になっていました。「赫」は普通の漢字ですが、青の同様の漢字は見たことがありません。
油絵の具のほかにクレパスも用い、何層にも色を重ねては削っています。
浅川さんは鳥海青児が好きだとのこと。彼も厚いマチエールが特徴なので、共通するものがありそうです。
浅川さんは全道展会員、平原社会員、独立展準会員。
2024年7月30日(火)~8月4日(日)午前9時~午後7時(最終日~4時)
札幌市資料館(札幌市中央区大通西13)
過去の関連記事へのリンク
■イマジネーション―日常の彼方に (2020~21、道立帯広美術館)
■浅川茂展「遠い日々の心象III 1996-2016」 (2016)
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■浅川茂展「遠い日々の心象 II 1984-2013年」(2013)