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■渡辺可緒理 多重露光作品展「重なる 重ならない」(2024年9月3~8日、札幌)

2024年09月07日 07時25分00秒 | 展覧会の紹介-写真
 筆者もしろうとくさい勘違いをしていてお恥ずかしい限りですが、多重露光は、フォトレタッチソフトを使わなくても、カメラ内でできるんですね。
 少なくともいま発売されているニコンのミラーレス一眼レフカメラには
「多重露出」
のメニューがあるんです。
 
 これを使えば、冒頭画像の右側のように、センチュリーロイヤルホテル札幌やアスティ札幌を撮り、その次に空を撮って、シャッター2回分をひとつのコマに収めることができます。 
 しかも、露出の計算などはカメラが自動で行ってくれ、それぞれのイメージも別々に保存されるそうです。

 桜の枝と豊平川。
 花と男性。
 アジサイとアジサイ。
 札幌駅周辺を見下ろした複数のイメージ…。
 異なる画像の組み合わせが、幻想的な世界を作り出します。
 
 渡辺さんは当初、フィルムで多重露光に挑んでいました。
 このコマを多重露光にしようと思って撮影する場合、2コマをつかうのであれば、それぞれのコマの露出を半分にしなくてはなりません(シャッタースピードを倍にすればよい)。感光する量が倍になるわけですから。
 しかし、そんなことをいちいち頭の中で計算しながら撮るというのは、なかなか大変です。
 モノクロフィルムであれば、引き伸ばし器にフィルム2コマ分を重ね合わせてセットし、焼き付けるという手はありそうですね。

 今回の個展の会場には、カラーフィルムによる多重露光作品も展示してありました。
 渡辺さんは20年以上前から多重露光に取り組んでいるということです。「撮るのは楽しいですよ」と話していました。
 

2024年9月3日(火)~8日(日)午前10時~午後6時(最終日~5時)
コンチネンタルギャラリー(札幌市中央区南1西11 コンチネンタルビル地下)

□ニコンカレッジ札幌校講師 写真教室講師 札幌 写真家 株式会社フォトオフィス渡辺 渡辺可緒理のブログ https://ameblo.jp/kaoringow/

過去の関連記事へのリンク (いずれも画像なし)
東川自由フォーラム2003写真アンデパンダン展
写真展 aeroscape (2002年2月6日の項)



・地下鉄東西線「西11丁目駅」2番出口から約50メートル、徒歩1分
・市電「中央区役所前」からすぐ

・じょうてつバス、ジェイアール北海道バス「西11丁目駅前」から約50~250メートル、徒歩1~4分

・中央バス、ジェイアール北海道バス「北1条西12丁目」から約490~570メートル、徒歩7分
(手稲方面行きのバス全便が止まります。小樽、岩内行きの都市間高速バスも利用できます)


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