まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

春光る かわやのそばの 水の音

2018年02月24日 | 今日もまた、病院に行って・・・。

 149-78-78 97% 68Kg 36.4° この数字には意味がある。

 晴れ。おだやかな春になった。そういう時に、血液サラサラにする薬が中止になったり、点滴が増量されたりと、準備が進んできた。これから外科手術をするのに、血液サラサラにすると血が止まらなくなってしまっては大変・・・。

 

 久々の点滴で病人らしくはなったが、これを押してトイレに行くのだから案外と気を使う。

 

 ま、この南3Fの「心臓血管センター」では、誰も彼もが、この点滴台を押しながら歩いているようなもの。中には2台3台を押しながらという人もある。

 

 さて、昨夜もほとんど寝ていない。30分くらいウトウト・・とすると、トイレに目が覚める。トイレが長くなってしまうと、これまた眠れない。

 

 これが、その、「計尿トイレ」である。便座の方にもいろんな仕組みがあるが、肝心なのは左上の装置である。

 

 測定できますよ・・と言うので、

 

 この、バーコードリーダーに、自分のネームバンドをかざすと、機械が「誰誰が来たぞ」と認識をする。そうすると、機械が勝手に、測定モードに入っておしっこを待っている。

 

 おしっこが終われば、オレンジの「測定終了」ボタンを押す。そうすれば測定を終えて集計モードに入る。

 

 集計が終われば、尿量を表示する。これはメモらなくても大丈夫。ちゃんと、データーはサーバーに転送され、私の電子カルテに取り込まれる。だから、誰誰さんは何回トイレに行って、いくらいくらのオシッコをした・・と記録されてしまうのである。

 

 ただ・・。男はどうしても「立ちション型」とか「縦長タイプ」の便器が多く、座って・・・というと、感覚がわからなくなる。どうすればおならを出さずにおしっこだけを出せるのか・・・と、それを考えたら夜も寝られなくなってしまう。

 

 で、そうこうすると、センサー機能が働いて室内が真っ暗になったり、出そうかなぁと思った時に、ドアを「コンコン・・」とされると、測定中止を押してしまって、オシッコは記録もされずに流れ去ってしまう。あのおしっこは無常にもなかったことになってしまう。

 

 今日の掲示板はこれ。「再び通らぬ一度きりの尊い道をいま歩いている」という榎本栄一先生の言葉から。今日の宝円寺さんの門前にあった言葉である。「一年は短いが、一日は長い」とはだれかの言葉であるが、その長い一日でも、一分一秒ずつ年をとっているのである。どこかの女優さんが「一年が一千万円で買えるなら、私、買いますよ」と言ったそうだが、お金を出して買えるものでもないし、女優だから、それができるという訳でもない。毎日毎日、明日がある、明後日が あると思って、ついうかうかと過ごしているのが私たちである。しかし、いずれにせよ、お互いに「再びは通らぬ一度きりの尊き道をいま歩いている」というわ けである。ややもすれば、いやなことは避けて通り、毎日、おもしろおかしく、押し流されているとも言えるのだが、尊いいのちをいただいている自分自身の本当の姿に気づいて、自分をみつめ直すことが求められているのではないかと思われる今日このごろである。

 

じゃぁ、また、明日、会えたら、いいね。


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