まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

春めいて 衣に羽ばたく 風がある

2018年02月27日 | 今日もまた、病院に行って・・・。

 この日はccu(心臓血管治療部)で昏睡状態のため、わたしは何も知らないし覚えても居ない。icuでの一泊のお泊まり保育。

 

 ICUという所も、病院ってそのものが大型の倉庫みたいなところ。その広い倉庫部分に機材を置くことでお仕事が決まる。

 

 こういうだだ広い部屋に、ぽつんと機材があったり、ややこしい機械が並んでいたり・・・。

 

 葬儀屋さんも似たようなもので、お通夜から告別式、初七日から結婚式まで、機材の並べ方置き方でお仕事が決まってくる。そんな印象がした。

 

 一般病棟で、一人の老人からこんな話を聞いた。「私は酒やビールが大好きで、酒を呑んで死んだら本望。酒が怖くて世の中が渡れるか・・」と、豪語して生きて来た。

 

 だから、どんなに医者に止められても、どんな美人のホステスさんに叱られようとも、酒をやめようとは思わなかった。それこそ、人生の敗北だと思い込んできた。

 

 やがてのことに、酒を呑むと楽しい時間が終わってしまい、深酒の酒に手を出してしまい、悪酔いするようになった。あの桜若葉だって、いつか散ってゆくように、大きなイチョウの大木の緑の葉だって、いつかは老いさらばえて枯れて朽ちてしまうではないか。

 

 さすがに、そのおじさんも我慢ができなくなって、とうとう、この前にここで手術をしたばかりだという。医者は医者の倫理で、民生委員は民生委員の立場で、これみよがしに酒の功罪を語るだろう。

 

 私も病が癒えたとき、酒が飲めるのか飲めないのかわからないけれど、人は縁によって物事に出逢い、縁によってさることから別れてゆくものである。

 

  「さるべき業縁のもよおせば、いかなるふるまいもすべし」(『歎異抄』第十三条)ということである。それは、誰もがそのようなことを起しかねない、その可能性を秘めているということで、人間の罪業の重さを感じるのであった。

 

 今日の掲示板はこれ。「やれ運命がつまらないの、人生がつまらないのって人は、その考え方がつまらないんです。」という中村天風さんの言葉から。『やれ運命がつまらないの、人生がつまらないのって人は、その考え方がつまらないんです。いいですか、幸福も健康も成功も、ほかにあるんじゃないですぜ。あなた方自身のなかにあるんだぜ。』中村天風、なかむら・てんぷう。日本初のヨガ行者。東京都出身。旧制中学退学後陸軍の特殊工作員となり満州へ行く。日露戦争前に活躍し「人斬り天風」の異名をとった。その後、アメリカ、イギリスを経てインドに至り、インドヨーガの聖人カリアッパに弟子入りした。2年半の修業後、孫文の第二次辛亥革命を手伝った後、帰国し、東京実業貯蔵銀行頭取などを務めた。その後、すべての財産を処分し天風会の前身である統一哲医学会を設立。政財界の実力者に大きな影響を与えた。

 

じゃぁ、また、明日、会えたら、いいね。


ツイッター

<script type="text/javascript" src="//platform.twitter.com/widgets.js"></script>