まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

春ひなた 一期一会の 笑顔かな

2018年02月26日 | 今日もまた、病院に行って・・・。

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 昨夜から今朝方のトイレの数は12回。なかなかに計尿トイレに慣れないもので、1回に20分以上も掛かってしまうと、240分という計算。単純計算で4時間もトイレの中にいることになる。21時に寝ると5時には起きるが、その半分をトイレに籠もっている計算になる。

 

 今日は2.26事件の日だということだが、今となっては少しも話題にも上らない。ニュースは財務省の文書の書き換えの話ばかり。

 

 御前7時よりオペの準備が始まった。Dr にはDrの準備や作業があるように、私と奥方にもそれなりの準備がある。まずは、この普通病室の376号室から退去することである。

 

 これからしばらくは集中監視の元におかれるので、そちらのほうに仮住まい。そのために、読まぬ本を片付けたり、不要な帽子やスニーカーやズボンなどは自宅へ持ち帰り。

 

 ICU(集中治療室)へ持ち込む下着や歯ブラシ、湯飲みなどの準備をしたりしていると・・・。

 

 ところが、昨夜遅くに運ばれてきたおじさんの手術が急ぐというので、私のオペは夕方以降になった。せっかく、やる気になっているのに気がそがれてしまった感じ。私が密かに「ビーバー・みずほ」と名付けている看護師がいるが、きっと、私の顔は不気味に見えたことだろう。

 

 いやでたまらずやってきた病院で、夜も眠れず、トイレの尿の数値管理ばかり。じゃぁ、昼間に寝たらどうだと言われたら、昼間に寝たら、夜にさらに寝られなくなるじゃないか・・・という感じ。ああ言えば、ジョウユウ・・。これも古い言葉になってしまったのか。

 

 とにかく、ストレスのたまるばかり。ようやくに安定剤でうとうと・・としたら、「血糖値、はかりますぅぅ・・」と耳元で大きな看護師の声。その晩もずっと寝付けなかったことも。言えば文句も数は数知れない・・・。

 

 そのときに、やさしい声で接してくれたのが、「ビーバー・みずほ」だったような気がする。本来ならば、文句も言いたいところだが、奥方の「坊さんでしょ」という言葉と、「みずほ」のやさしい声に救われたような気がする。

 

 上段のグリーンが病室。その中央あたりに、376号室がある。そこから左に廊下を進んで、スタッフステーションから下に進むと、赤い38号のICUがある。そこまで、術衣に着替え、点滴台を押しながら、車いすで奥方と「みずほ」が送ってくれた。

 

 茄子はナスである。そのままがナスだから、なすがまま。ひょいとしたら、もう、戻っては来られないかもしれない、この38号の壁。奥方がぐいと進んで、この扉の向こうに入った・・・。

 

  今日の掲示板はこれ。「何ものも「自分のもの」ではないと知るのが智恵である」というダンマパダからのことばである。「降れば濡れ 濡るれば乾く袖の上を 雨とて厭う人ぞはかなき」と一遍上人は言った。煩悩にまみれた自分でいいのだと腹をくくると光が見えてくる。「煩悩 を断ぜずして 涅槃を得るなり」と親鸞聖人も言った。人生さえも借りものである。清々しく生きられるコツがそこかしこにある。「何ものも“自分のもの”で はない、と知るのが知恵であり、苦しみからはなれ、清らかになる道である」と、『ダンマパダ』に書いてある。考えても仕方のないことを、あれこれ思い悩む のは愚かなことだ。「眠れぬ者に夜は長く、疲れた者に一里は長い。真実を知らぬ愚者に生死の道は長い」とも『ダンマパダ』に書いてあった。

 

じゃぁ、また、明日、会えたら、いいね。


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