子ども会用「プトラハンドブック」より
阿弥陀さまの足もとはなにか花のようなものの上におられるんです。
あれは何の花?
あの花は「蓮」というんだよ。
蓮の花は、かわいた土地にさくことはできないんだよ。
ジメジメとしたドロの中に咲いているんだよ。
ではどうしてドロの中の花に阿弥陀さまがおられるの?
ドロはね、私の汚い心を表しているんです。欲しいと思うものを買えても、その時はうれしいが少しするとまた別のが欲しくなる。
このような心を「今を満足できずもっとほしい、もっとほしい、とむさぼっていく心」
『貪欲・どんよく』といいます。
買えずに怒ったり むくれたり「自分の思い通りにならないと、腹を立てる わがままなこころ」
『瞋恚・しんに』といいます。
そして正しく考えたりできない心を
『愚痴』といい
この三つの良くない心のことを「毒のような心」という意味で
「三毒の煩悩・・さんどくのぼんのう」といいます。
毒のような心をドロにたとえているんです。
そして蓮はドロの中に咲いても決して汚れることはないんです。
そんな蓮の上の阿弥陀さまは
『あなたがドロの心の持ち主だからこそ、そのこころの中に入りこみ あなたのことをしっかりとまもります』と
『煩悩のこころでいきているあなたと決して離れることはないから安心しなさい』
と私を見まもってくださります。
このように、どんな私でも一緒にいて、安心させようとされる姿が、蓮の上の阿弥陀さまです。
松月博宣著 プトラハンドブックより
お盆が始まりました。
15日は善然寺の盂蘭盆会法要があります。
台風もお参りにきそうです・・・
写真は ご本山の蓮です。