おはようございます。娘です
先日、母と『舟を編む』という映画を観に行きました。
昨年大ヒットした小説が原作となっています
多くの友人から「多分、ものすごく好きだと思うよ~」と
ずっと言われていましたが、なかなか読もう!と意気込むことができずにいました。
映画も観に行くことが滅多にないので「公開されるんだな…」という程度の認識でしたが
CMが流れるたびに「この映画、観てみたいな~」とつぶやく母の言葉に乗じて
観に行くこととなりました
この映画は、辞書を編纂する人々にスポットを当てた物語です
映画の序盤に「“右”という言葉を説明できるか」というセリフがあります。
この言葉、とても懐かしいなぁ・・・と思いました。
たしか、大学1回生の頃、先生に同じことを言われました。
そのときの私は“右”を説明する言葉が分からなくて
先生の“解説”を聞いて、「あぁ、なるほど」と感動したことを今でも覚えています。
あまりにも当たり前…というか、身近にある物事で
万人がほぼ共通の認識を持っているとしても
それを“言葉”で明確に定義づけるのは結構難しいのかもしれないなぁ、と感じたことを
懐かしくおもいながら映画を観ました。
また、主人公が“紙”にこだわる姿勢には思わず「うんうん」と思いました。
本を構成する要素は色々ありますが
本文(内容)以外にも紙質、インクの色、字体、装丁など
出版する側の人は、色々な創意工夫を凝らしているんですよね。
実は、先日から『朝日新聞』の夕刊1面に「本をたどって」という連載があります。
装丁にまつわるエピソードが綴られていて、とても面白い内容です
先日は「花布(はなぎれ)」、昨日は「活字」がテーマでしたね。
まだ、落ち着いて記事を読んでいないうえ我が家の新聞は古紙回収に出してしまったので
図書館で記事を集めようかな~と思っています
『舟を編む』にしても、『朝日新聞』にしても
こういった“作る側”にスポットを当てた作品や記事が多く世に出ることで
色んな人が「へぇ~」と新たな感動を得るのは、なんだかとても嬉しいですね。