AKB48の総選挙でのメンバーの女の子の振り付けを覚えたくて、ダンスの才能などまるっきりないじじ(アタクシのことですが)は、踊る練習をした。
「365日の紙飛行機」という曲だったが、飛び跳ねる動作もほとんどなく、ステップも簡単そうだったので自分でも出来そうだと思ってやってみた。
最初はぎこちなくても、曲に乗って踊れるようになると楽しくなってきた。
あたふたする周囲の中高年の姿を見ては、自分のほうがチャンと踊れると優越感を覚えたりもした。
ただ自分が想像していたのとは違い、上半身に集中すると下半身の動きがおろそかになる。
特に下半身の鈍さには我ながらあきれるほどで、腰を回しながらスムーズに動かなければならないのに、かっくんかっくんとしたぎこちない動きになる。
身体の蝶番のどこかが引っ掛かっているのは間違いなさそうだ。
それでも何とか振り付けを覚え、調子よく鼻歌まじりで最後はやったという達成感があった。
ところがせっかく覚えた振り付けも、翌日になったら見事に忘れていてた。
これが「年寄りの冷や水」ということか。
これがそうでなくて何なんだろう。
知力と体力の明らかな衰えを痛感したのだった。