中高年になったら、小太りが健康の元といわれていたのが、やはり痩せているほうがいい、という説も出てきた。
最近はまたそれに反論する「小太りがよろしい」という説が盛り返してきている。
ご飯は血糖値を急に上げるので食べてはいけないという説もあれば、日本人にいちばん合っているのはご飯という説もある。
高齢者には肉より魚といわれていたが、今は高齢者こそ肉を食べるべきという説もある。
相反する説でごちゃごちゃなのだ。
どんな健康法をやったところで、寿命はやってくる。
それを少しでも引き延ばしたいというのが、健康法に関心を持つ理由だろう。
またダイエットと同じように、確実なものがないから、健康法も次から次に出てくる。
人それぞれ体質も先祖代々受け継いだDNAが違うのだから、ひとくくりにするのは無理なのだ。
アタクシは軟弱な人間なので、我慢よりも自分の食べたい欲求が勝ってしまう。
結果、不調になったりするのだが、そのたびに「あーあ、やっちゃった」
とちょっとだけ反省し、しばらくはおとなしくしているが、体調が戻るとまた過食気味になる。
ここ何十年、同じことばかりを繰り返し、歳だけとっていく感じがする。
厳しく自分を律するのはとても立派であるが、自分にはとても無理だ。
亡くなるときに、この世に未練を残したくないので、必要最小限の我慢はするが、それ以外は枠など作らず「あーあ、またやっちゃった」
と微調整しつつ、高齢者街道まっしぐらを生きていくつもりである。