武田光弘画楽多製作日記

暇をもてあそび造形してます。作品として形としてまとめたものなどを見ていただきたい
と思っています。

武士道とは・・・・

2010年09月08日 | Weblog


あす9月9日は菊の節句だ。一昨年まで参加していた菊の講習会の残骸が庭で花を咲かせようとしている。大事にされていれば今頃は・・・・・・・

節句はもともと宮廷の儀式からきているが、菊の節句は三月三日、五月五日のように民間では広まらなかったようだ。

朝、ある団体の方が勧誘に訪れ冊子をおいていった。
パラパラめくると信州松本藩の渡部半内という武士のことを、童門冬二さんが書かれていた。渡部という武士は「武士道とは品格のことなり」を実践した人だ。松本藩に謀反の企てがありと改易になった。改易とは殿様始め全部かえることだ。つまり取り潰し。当然渡部なる人も失業してしまう。武士道を実践したので有名で、あちこちの大名から再就職の声がかかった。しかし「忠臣は二君に仕えず、これが武士道だ。」とみな断った。これを聞いた仙台の伊達政宗は破格の待遇でスカウトしょうとした・・・それも断った。
貧しい田舎生活の中、息子とついてきた家臣を集め酒盛りをした。いわく「私は伊達家の誘いを断った。しかし心はゆらいだ。このゆらぎは武士としてはづかしい。生きる価値がない。今夜は別れの酒宴だ。」

そして次の朝、切腹した。

あくまで武士道を貫いたのである。なんとまあ・・・

余分のことだが残された人は苦労しただろうな。