武田光弘画楽多製作日記

暇をもてあそび造形してます。作品として形としてまとめたものなどを見ていただきたい
と思っています。

寄せ絵・・・国芳

2014年08月26日 | Weblog
最近、浮世絵っていったら「国芳」が一位だ。写楽がブーームになった時期もあった。
確かにその画力はすごく、幅も広い。
これは国芳の「寄せ絵」と言う浮世絵の分野だ。ま、あそび絵とも言える。これは幾体かの人体で顔を構成している。全体はあごをしゃくって額にはった紙をフッと吹いている図だ。
顔全体はポパイに似てる。眉毛はふんどし、目はお椀、まげはかなづち、ひげはいれずみ・・・・など。

書いてある文字は「人の心はさまざまのものだ。いろいろくふうしてよふよふ人一人前になった」とある。
こういう文字は読みにくいが慣れることだ。

他にも国芳の「寄せ絵」ある。ま、版元と打ち合わせて人を驚かせる。そういうところもあったにちがいない。
これがヨーロッパにもある。有名なのは15世紀のイタリア人画家アンチボルトだ。果物や花で顔を作ったりしている。当時キチンとした芸術にあきた貴族の世界でもてたらしい。だから芸術というより「遊びのための遊び」なのだ。
芸術は高度の域に達すると、こういう変貌を追求する人たちが現われるのかもしれない。
これはインドの古い時代の細密画の一部を模写した。この馬も小動物で構成されている。それぞれ影響を受けているのか不明なれど、こういうことは自然に発生するのかも知れない。
(深く研究もしてないので、質問されてもお答えできません)