“渋谷の父 ”ハリー田西の占い研究所

自身のことを含め世の中の森羅万象を占い師・運命学研究家の立場からつづります。

主人公は浅井次郎か深井次郎か『ハリー版次郎物語』

2008年09月27日 19時55分45秒 | Weblog
秋晴れの朝、僕の体温も平熱以下に下がり、
心なしかお尻の穴の痛みも和らいだような気がします。

でも、ここで気持ちと尻の筋肉を緩めてはいけません。

今日こそは、嫌でもなんでも、恥ずかしくてもなんでも、
肛門科の門をくぐらねばなりませぬ。
「とめてくださるな 妙心殿 落ちぶれ果てても平手は武士じゃ・・・
行かねばならぬ、行かねばならぬのだ~」の心境です。
(あ、これは、三波春夫さんの『大利根無情』の曲中のセリフね)

いちおう昨夜ネットで「大田区/肛門科」で検索しあたりをつけた病院の中から、
僕が選んだのは、大田区矢口にある「O消化器・肛門クリニック」。
開院がまだ今年の7月と新しく、44歳の院長のプロフィールを見ると、
これまで大手の総合病院の肛門センターに勤務していたとあったからで、
ホームページも非常にわかりやすく、
どちらかというと後ろ暗くて不安感いっぱいのお尻の病気で悩む患者にも
やさしい心遣いが感じられ、行くならばココにしようと決めたのです。

そのホームページによると、土曜日の診察は午前中だけで、
午前9時30分から12時30分までということ。
また、親切に土曜日は混み合い、待ち時間が長くなることもありますとも
書かれてありました。

午前9時30分からの診察ということは、
入口の施錠が解かれ受付開始は早くて9時、ひょっとすると9時15分か
と思いましたが、土曜日は混雑するという添え書きが気になって、
8時45分に病院へ。

「Oクリニック」は今年の7月に開院ということでしたが、まだ1階部分は工事中で、
診察は2階の自宅のスペースのようなところでやっていました。
いきなりドアを開けると、
ちょっと目付きの鋭いキリギリスのようなおばさんが掃除機をかけて掃除中。
「あのぉ・・・まだ外で待ってたほうがいいですよね・・・」と聞くと、
仕方なさそうに、「上がって待合室で待っててもいいですよ」
しめた!トップで到着だ!
それから渡されたアンケート用紙みたいなものを書き、
健康保険証と一緒に差し出しました。
と、そのうちに徐々に患者さんがやって来ました。

午前9時20分、どうやら院長先生と思しき小太りの男性が到着。

そして、午前9時30分、案の定真っ先に僕の名前が呼ばれ、診察室へ。
そこには、さっき見たややメタボ体型をした40代前半という院長先生が待っていました。
そして、「どんな症状ですか?」と訊くので、
「ここ4,5日、風邪をひいて熱が上がって、お尻の穴まで痛くなっているのか、
それともお尻の穴が痛いので熱が上がっているのかわかりませんが、
とにかく1日中お尻の穴が痛く、夜になると熱が上がり、
ロキソニンを飲んじゃ熱が下がるという繰り返しなんです」と言うと、
「そりゃほぼ後者ですね。風邪が原因でお尻の穴が痛くなるということは
ないですから・・・下痢でもしていてただれたなんていうと別ですが・・・」
と言いました。

そして、いよいよ“初体験”の診察です。
家族以外には見せたことのないお尻の穴を他人に見せる瞬間(とき)がやって来ました。

看護師さんに誘導され、隣りの診察室へ行き、ベッドタイプの診察台に上がり、
徐にズボンを下ろします。
そして、横向きになり、やや足を曲げ、かがむような姿勢で、先生を待ちました。
これが、1番緊張した数分間でした。
「じゃあ、行きます」と言って、先生がどうやら指で触診を始めた感じ。
なんかへんな感じとはこのこと・・・
「う~ん、痔瘻による肛門周囲膿瘍(のうよう)ですね。肛門陰窩から細菌が入り込むと、
肛門腺が化膿し、その炎症が肛門の周囲に広がって膿が溜まってしまうんです。
これを肛門周囲膿瘍といいます。この膿が原因で痛みと熱が出ているんです」
ということで、そのまま局部麻酔をかけて、肛門周辺の一部を切開し、
膿を出す外科的処置(手術)を施すことに・・・

麻酔注射の準備の間に、僕は体の向きを替えて仰向けの状態になり、
看護師さんは、僕の腰にクッションを入れました。
「はい、このまま足を曲げたまま上げて下さい!」
言われるままにポーズをとる僕。でも、なんだ、この格好。これって・・・
と思っていると、麻酔の注射器を持って先生が登場。
「では、始めます」
ええ~い、早いとこやってくれ~ってなもん。

ところが、この局部麻酔の注射、これが痛いの痛くないのって、激しく痛い。
思わず、「うう~っ、産まれるぅ~~~」と思って、はたと気がついた。
膿を取る苦しみだから、膿=産みの苦しみ・・・
なんだか僕のいまの格好って、女性の出産シーンみたいなもの?!
その麻酔が効くか効かないのうちに、管を入れ膿を除去。
その間、おそらく10分くらいだったでしょうか。
でも、僕にとってはニューヨークまでの直行便に乗った時よりも長く感じる
壮絶な10分でした。

術後の説明によれば、肛門内の膿はいったんは除去出来たものの、
膿が通る管(瘻管)はまだ残っている状態なので、
今後の診察次第では、本格的な痔瘻の根治手術が必要な場合もあるということです。
うーん、痔瘻かぁ・・・
そう聞いた僕の頭には、なぜか下村湖人の「次郎物語」が浮かびました。
「先生、根治手術が必要というのは?」
「はい、一口に痔瘻といっても、瘻管の伸びる方向によって、
瘻管が浅いところを通っているものと深いところを通っているものに分類され、
それによって手術の手間も方法も違ってくるんです」
「ほーっ、つまり浅井次郎クンと深井次郎クンがいるわけですね・・・」
最後には、僕もそんな冗談がいえるほど元気になりました。
それにしても内科的、外科的処置も、インフォームド・コンセプトまでも
懇切丁寧で完璧でした。

ちなみに、帰りがけに看護師さん曰く、
「失礼ですけど、奥様はいらっしゃいます?」
「ええ、一人だけですけど・・・」
「なら、しばらくは奥様から生理用のナプキンを分けてもらって
毎日当てて過ごして下さい」

明日から僕が新宿二丁目の人になっても大目に見てやってくださいませ!
でも、これで“渋谷の父”、完治!・・・かな?


☆インターネットより鑑定予約できます!↓↓↓

渋谷の父  ハリー田西  “渋谷占い”


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする