少年カメラ・クラブ

子供心を失わない大人であり続けたいと思います。

因果律というお話

2005-09-11 19:34:42 | 写真
普通、物事には原因と結果があると考えている。未来に起こることは誰もわからないと思っている。

でも、それは一つの仮定に過ぎないのではないだろうか。ただ、そうに違いないと多くの人々が思っているだけではないか。

とすれば、未来永劫これから起こることはすでに決していると考えても別におかしいことではないのではないだろうか。どちらもお話にすぎないのだから、何いってもいいではないか。それは最終的には証明できはしないのだから。

カメラで写真を撮る。上手くいかないと悩んだり、いろいろと勉強したりする。

でも、もしこれから撮る写真というのは既に決まっているとしたらどうだろう。

何をどうあがこうが、カメラにフィルムを入れ、ファインダーをのぞき、そしてここだと思ってシャッターを切る。それは、その写真を撮るずっと前に決められていたのだ。私は、そのあらかじめできていたシナリオ通りに動く人形に過ぎないと。

私たちは、そんな存在なのかもしれない。自らの意志など存在せず、あらかじめ決まったシナリオの上をとぼとぼと歩いていく。

そう思えば、写真に失敗などなくなる。全ての写真には意味が生まれる。もう少し絞りを開ければよかった、みたいな後悔もありえない。だって、それはすでに決められてシナリオの一ページにすぎないのだから。

そう思えば、自分の行動に自身が生まれる、チャンスやピンチに焦らずにすむ。なかなか良い仮説ではあるまいか。一つそれを信じてみようではないか。