暗室で印画紙と格闘していると、つくづく思うことがある。それは人間の感覚というのは非常に相対的だということ。
黒いトーンの微妙な違いは、単独で見てもさっぱりわからない。ゾーンというしきりに区切られたいくつかのサンプルを並べて初めて違いが認識される。
白い色の方はまだ分かり易いが、それでもべタッとした色の場合、どれが真っ白かなんてとても分からない。
逆も言える。トーンがしっかりと出ていない写真でも、それぞれの要素が相対的に適当な明るさになっているので、絶対値がずれていてもあまり気にならないことも多い。綺麗なプリントを持ってきてはじめて、その違いに愕然とするのだ。
黒いトーンの微妙な違いは、単独で見てもさっぱりわからない。ゾーンというしきりに区切られたいくつかのサンプルを並べて初めて違いが認識される。
白い色の方はまだ分かり易いが、それでもべタッとした色の場合、どれが真っ白かなんてとても分からない。
逆も言える。トーンがしっかりと出ていない写真でも、それぞれの要素が相対的に適当な明るさになっているので、絶対値がずれていてもあまり気にならないことも多い。綺麗なプリントを持ってきてはじめて、その違いに愕然とするのだ。