ひげ爺の独り言

髪が薄くなり髭はごま塩の「ひげ爺」、旅行会社を定年退職して16年。 高齢となって転居した大宮での隠居ぐらしを投稿します。

「社会教育の役割」と言う話

2013-01-22 09:47:17 | 地域活動・つながり
先週末に埼玉県東部(北埼玉 南埼玉 北葛飾)の社会教育委員が集まって、
茨城大長谷川幸介准教授の講義と委員による活動発表の研修会があった。
会場が隣町の羽生という近さと、事例発表の部で ひげ爺の地元から北川辺
Dreamプロジェクトの服部勝良君が登場するので私も参観することにした。
今回の研修テーマは、今年度の地域活動テーマに沿った「青少年の健全育
成をめざす社会教育の役割について」と言う 長くて難しい研修テーマだった。

ところが、長谷川教授の話は 頭の回転が悪くなった高齢者も多い我々委員
に対して、笑いを誘いながら関心を引き寄せる極めて砕けた話し方であった。
その内容は、一人では生きて行けない宿命を持って地球上に現れた人類が、
自然界に適応し進化し「安全に生きて行ける空間」を開発し、『人間社会』と
言うその空間を発展・拡大させ、地球全域に高度な生存域を作り上げてきた。
その人間社会に生まれた子供は、そこで幸せに生きるために「学校」「家庭」
「地域」の異なる三つの門をめぐりながら一人前になって行くのだという。

近年、学校教育への期待と影響が大きくなり 相対的に家庭や地域の教育力
が後退してしまった。学校教育は「正解のある学問」だけを教えるので、感覚
感情や個性 人間性を表現する「答えが一つでない課題」には対応出来ない。
今後も学校教育に頼る「知識偏重の社会」では、ますます地域の担う役割が
貴重なものになると、笑わせながら「地域」の本質的重要性を語りかけていた。
「大学は学校教育だが、長谷川准教授は社会教育者だ」と、ひげ爺の独り言。
人間の作り上げてきた高度文明社会が、「家庭」と「地域」を劣化させている。
コメント
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