国連で障害者の権利について審議されているが、議長のドンマッケイ氏はこれは新しい条約を作るのではない、子供や女性に対する権利を障害者にも適用するだけだと言明した。
新しい概念を持ち込むとこれまでそうであったように、さらに何年も遅れることを懸念したからだ。
マッケイ氏は、議論や意見はどんどん出させて、その大多数が合意したことを取り上げていくスタイルだ。
今回のアドホック委員会で各国際障害者団体のNGOは政府代表団と同じ発言権を得て、各条例ごとに意見を表明した。
オブザーバー団体ではなく、正式な会議の構成員として発言したのは国連では障害者権利条約の審議が初めてだそうだ。
この国際障害者団体として、国際難聴者連盟IFHOHが国際障害同盟IDAに加入したことで日本の全難聴も発言する機会が得られたが、難聴者は世界の人口の5%を占めているが、欧米以外の国ではその障害者の重大性に気がついていないように思われる。
我が国でも、難聴者問題を人権問題としてとらえるような意識が重要になる。
アジア太平洋諸国では障害者の権利に関わる琵琶湖ミレミアム宣言の内容がどこまで実施されているかの検証、モニタリングが課題になっている。
ラビット 記
国連ビルを出たところでリスが出てきた。警戒心がないのか逃げないでいた。