EAS人工内耳(いわゆるハイブリッド人工内耳)は、音のエネルギーと電気エネルギーと全く異なる方法で聴覚を得るものだ。
同じ耳で違う方法で聞くための特別な技術があるのだろうか。
補聴器部と人工内耳の聞こえのバランスを制御する機能があるのか。
そもそも聴力が低音部に残っていることを生かす理由は何か。人工内耳は低音部は効果がないからなのか。
低音部もいずれ聴力が低下するのではないか、その時EAS人工内耳はどのように対処するのだろうか。通常の電極を埋め直すのか。
不明なことが多い。
医学界、メーカーは積極的に情報を公開すべきだろう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(タクさんから)
ラビットさんのコメントテーマ、「諸手を上げて賛成とは・・」は、理解できますが、コメント内にある、「そもそも聴力が低音部に残っていることを生かす理由は何か。人工内耳は低音部は効果がないからなのか。」という部分は、言っている趣旨がよくわかりません。
人工内耳とEASの違いを混同しているのではと思ってしまいます。
ただ、最後の部分は大切で、進行性難聴の場合は、EAS装用については疑問が残ります。
自分もその部分について医療関係者に質問をしたことがありますが、固定化していると思われた低音部も失った場合は、当然EASでは対処できなくなるとの回答。つまり、人工内耳への装用に切り替えなければならないと解釈しました。
なお、EASについては、海外メドエル社(例えばドイツ圏とか・・・には紹介がされており、写真も載っています。
これを見ると、人工内耳との違いが形状的に理解できます。
また北米(アメリカ)圏では、案内していないようです。これは人工内耳そのものが70デシベルから可能だからではないかと想像しています。
つまり、補聴器に進歩状況や規制解除、または人工内耳の適応基準のあり方によりEASの捉え方も違ってきます。
いずれにしても、人工内耳の適応基準に達していないが、音声理解に苦しんでいる方にとっては、この技術が選択肢に加わってくることも心情的に負担を軽くするものではないでしょうか。
ラビットさんもお読みになっているようですが厚生労働省の部会の意見書の中には、費用負担について疑念があるとのことも出ています。
解決することは多々あるように思えます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(ラビット)
タクさん、コメントをありがとうございます。
「そもそも聴力が低音部に残っていることを生かす理由は何か。人工内耳は低音部は効果がないからなのか。」ですが、
人工内耳が聴覚の低音部に関しては補聴器よりも効果が劣るから,蝸牛の奥まで電極を入れないで温存して補聴器で補聴するためなのかということです。
高音急墜型の感音性難聴で低音部は比較的聴力が残っている人がEASの対象らしいですが、どの周波数帯がどの程度残っていれば対象になるのか、電極の蝸牛の挿入割合で制御できるのかどうかなど知りたいです。
欧米の言語の周波数帯域と日本語の周波数帯域がかなり異なることが知られています。他の国の言語の認識に果たす低音部の役割と日本語の場合とでは違うのではないか、効果に差があるのではないかなどの懸念を持っています。
タクさんの質問は重要なので、コメント欄から本文に移したいと思いますが、よろしいでしょうか。
ーーーーーーーーーーーーーーー
(タクさんから)
同じ両耳90デシベルであっても、補聴器で音声が聞こえると判断(語音明瞭度)された場合、人工内耳の対象にはなりません。
聴こえるという判断をどうとらえるのかは難しいことですね。
言語のアルゴリズムとスピーチバナナとの関係も、これは、EASというよりも人工内耳のプログラムや補聴器のプログラムにも関わる部分になります。
おしゃるように、日本語で125~1500ヘルツ、イギリス英語で2000~1万5000、アメリカ英語で1000~4000が中心として言語が成り立っているとも言われています。ちなみにスピーチバナナは250~4000ヘルツだとされています。
では日本語の125から1500はどういうものかと問われれば、おそらく母音がほとんどその領域にあるということだと思います。しかし、サとハは4000を超える部分が聴こえて明瞭になものになるようです。
ですので、プログラムを世界共通とするには無理があると思っています。
加えて、子音を使用する頻度の高い欧州では、補聴器の適用基準や人工内耳を積極的に進めている必然性があったと思える部分があります。それだけ、言語の聴きとりに不自由があるということなのだろうと推測します。
EASについていえば、人工内耳と違い、補聴器使用でも鼓膜を通じて聴いているということですので、その部分で残存できるのであれば残存した方が良いのではと思います。
また、今回のEASも、やはり大人の場合は、片耳だけの装用のようですから、ラビットさんのように補聴器と人工内耳という両耳装用とは少し違った感覚になると思えます。
いずれにしても、人工内耳の日本の適用基準に関わっていますので、そのあたりは気に留める必要があると思っています。
11日に京都大学での市民講座で、EASがテーマの一つになっていますので、よく聞いておこうと思っています。
<追記>コメントしている以上は、本文に載せていただいても構いません。
ーーーーーーーーーーーーーー
タクさん、再び、コメントありがとうございました。
人工内耳の適用基準ですが、「補聴器で聞こえる」ということをどう捉えるかが重要だと思います。
語音明瞭度は一つの客観的データかも知れませんが限られた環境のデータです。実生活で「聞こえる」かを考えることが必要だと思います。
私の場合、磁気ループのあるようなところでは補聴器で良く聞き取れていましたが、様々な雑音の入る職場では会話することが難しかったので、人工内耳が必要と自分で判断しました。磁気ループで聞こえる右耳と反対側に人工内耳をしました。
この選択は今でも正しかったと思っています。補聴器側の出力を抑えて人工内耳側をメインにするという考えですが、補聴器側の聞こえと人工内耳側の聞こえはどのようにすべきか、試行錯誤の段階です。
例えば、周囲の雑音が増加して聞こえにくくなっているのに気づかずに、聞こえないと思って補聴器側の出力を最大限にしていたということもしばしばです。
ちょっと本題から逸れたかも知れませんが、聞こえるというのは複雑かつ不思議な感覚です。字幕のないテレビのCMを見ていて、ふっと言葉が聞き取れて頭に入ってくるんですね。
同じ耳で違う方法で聞くための特別な技術があるのだろうか。
補聴器部と人工内耳の聞こえのバランスを制御する機能があるのか。
そもそも聴力が低音部に残っていることを生かす理由は何か。人工内耳は低音部は効果がないからなのか。
低音部もいずれ聴力が低下するのではないか、その時EAS人工内耳はどのように対処するのだろうか。通常の電極を埋め直すのか。
不明なことが多い。
医学界、メーカーは積極的に情報を公開すべきだろう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(タクさんから)
ラビットさんのコメントテーマ、「諸手を上げて賛成とは・・」は、理解できますが、コメント内にある、「そもそも聴力が低音部に残っていることを生かす理由は何か。人工内耳は低音部は効果がないからなのか。」という部分は、言っている趣旨がよくわかりません。
人工内耳とEASの違いを混同しているのではと思ってしまいます。
ただ、最後の部分は大切で、進行性難聴の場合は、EAS装用については疑問が残ります。
自分もその部分について医療関係者に質問をしたことがありますが、固定化していると思われた低音部も失った場合は、当然EASでは対処できなくなるとの回答。つまり、人工内耳への装用に切り替えなければならないと解釈しました。
なお、EASについては、海外メドエル社(例えばドイツ圏とか・・・には紹介がされており、写真も載っています。
これを見ると、人工内耳との違いが形状的に理解できます。
また北米(アメリカ)圏では、案内していないようです。これは人工内耳そのものが70デシベルから可能だからではないかと想像しています。
つまり、補聴器に進歩状況や規制解除、または人工内耳の適応基準のあり方によりEASの捉え方も違ってきます。
いずれにしても、人工内耳の適応基準に達していないが、音声理解に苦しんでいる方にとっては、この技術が選択肢に加わってくることも心情的に負担を軽くするものではないでしょうか。
ラビットさんもお読みになっているようですが厚生労働省の部会の意見書の中には、費用負担について疑念があるとのことも出ています。
解決することは多々あるように思えます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(ラビット)
タクさん、コメントをありがとうございます。
「そもそも聴力が低音部に残っていることを生かす理由は何か。人工内耳は低音部は効果がないからなのか。」ですが、
人工内耳が聴覚の低音部に関しては補聴器よりも効果が劣るから,蝸牛の奥まで電極を入れないで温存して補聴器で補聴するためなのかということです。
高音急墜型の感音性難聴で低音部は比較的聴力が残っている人がEASの対象らしいですが、どの周波数帯がどの程度残っていれば対象になるのか、電極の蝸牛の挿入割合で制御できるのかどうかなど知りたいです。
欧米の言語の周波数帯域と日本語の周波数帯域がかなり異なることが知られています。他の国の言語の認識に果たす低音部の役割と日本語の場合とでは違うのではないか、効果に差があるのではないかなどの懸念を持っています。
タクさんの質問は重要なので、コメント欄から本文に移したいと思いますが、よろしいでしょうか。
ーーーーーーーーーーーーーーー
(タクさんから)
同じ両耳90デシベルであっても、補聴器で音声が聞こえると判断(語音明瞭度)された場合、人工内耳の対象にはなりません。
聴こえるという判断をどうとらえるのかは難しいことですね。
言語のアルゴリズムとスピーチバナナとの関係も、これは、EASというよりも人工内耳のプログラムや補聴器のプログラムにも関わる部分になります。
おしゃるように、日本語で125~1500ヘルツ、イギリス英語で2000~1万5000、アメリカ英語で1000~4000が中心として言語が成り立っているとも言われています。ちなみにスピーチバナナは250~4000ヘルツだとされています。
では日本語の125から1500はどういうものかと問われれば、おそらく母音がほとんどその領域にあるということだと思います。しかし、サとハは4000を超える部分が聴こえて明瞭になものになるようです。
ですので、プログラムを世界共通とするには無理があると思っています。
加えて、子音を使用する頻度の高い欧州では、補聴器の適用基準や人工内耳を積極的に進めている必然性があったと思える部分があります。それだけ、言語の聴きとりに不自由があるということなのだろうと推測します。
EASについていえば、人工内耳と違い、補聴器使用でも鼓膜を通じて聴いているということですので、その部分で残存できるのであれば残存した方が良いのではと思います。
また、今回のEASも、やはり大人の場合は、片耳だけの装用のようですから、ラビットさんのように補聴器と人工内耳という両耳装用とは少し違った感覚になると思えます。
いずれにしても、人工内耳の日本の適用基準に関わっていますので、そのあたりは気に留める必要があると思っています。
11日に京都大学での市民講座で、EASがテーマの一つになっていますので、よく聞いておこうと思っています。
<追記>コメントしている以上は、本文に載せていただいても構いません。
ーーーーーーーーーーーーーー
タクさん、再び、コメントありがとうございました。
人工内耳の適用基準ですが、「補聴器で聞こえる」ということをどう捉えるかが重要だと思います。
語音明瞭度は一つの客観的データかも知れませんが限られた環境のデータです。実生活で「聞こえる」かを考えることが必要だと思います。
私の場合、磁気ループのあるようなところでは補聴器で良く聞き取れていましたが、様々な雑音の入る職場では会話することが難しかったので、人工内耳が必要と自分で判断しました。磁気ループで聞こえる右耳と反対側に人工内耳をしました。
この選択は今でも正しかったと思っています。補聴器側の出力を抑えて人工内耳側をメインにするという考えですが、補聴器側の聞こえと人工内耳側の聞こえはどのようにすべきか、試行錯誤の段階です。
例えば、周囲の雑音が増加して聞こえにくくなっているのに気づかずに、聞こえないと思って補聴器側の出力を最大限にしていたということもしばしばです。
ちょっと本題から逸れたかも知れませんが、聞こえるというのは複雑かつ不思議な感覚です。字幕のないテレビのCMを見ていて、ふっと言葉が聞き取れて頭に入ってくるんですね。