難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

NHKの朝5時のニュース 緊急時の字幕放送

2011年04月19日 07時48分18秒 | 東北地方太平洋沖地震
今朝4月19日4時14分の秋田県の震度5の速報の後、朝5時のNHKニュースで報道された。
この時間帯はニュースに字幕がない。

確かに、音声認識による字幕制作にせよ、高速日本語文字入力にせよ、今の方式ではコスト効率の悪い字幕制作システムでは拡大できないかも知れない。

ならばどうするのか、二つの問題から考えてみたい。
一つは本当に十分な経費をかけているのか。
字幕放送を義務付けられたアメリカの放送事業者は連邦通信委員会FCCの規定では2%以上は免責されるがNHKはどのくらいのコストをかけているのか。とてもそんなにはかけていないのではないか。
ことは人命に関わる報道のことだ。

もう一つは技術的な問題だ。
音声認識技術はまだ限界があることがして記されている。
人手による字幕制作が必要になる。
その字幕制作オペレーターをどのような形で常駐体制を取るか。社内で養成し日常的な字幕制作業務に当たらせることで確保しておくことも考えられる(アナウンサーと同じ)が養成には時間がかかる。
現実的には緊急時の入力業務のアウトソーシングと自社体制との組み合わせることになるだろう。

そのために国の助成等の措置が必要だ。放送・通信の国の関与は限定的である必要があるが障害者の権利保障には国に義務がある。

ラビット 記

全日本ろうあ連盟に、NHKからの回答が届く。

2011年04月19日 05時26分34秒 | 東北地方太平洋沖地震

全日本ろうあ連盟に、NHKからの回答書が届いたと報告がありました。
http://www.jfd.or.jp/2011/04/18/pid4823
緊急災害時における放送についてのご要望につきまして(PDF形式)
http://www.jfd.or.jp/yobo/2011/20110413-re-nhk-saigai.pdf
全難聴の災害対策ブログにも記載。
http://blog.goo.ne.jp/zennan_saigai/e/048e004165d4f877d449843a5bd76fe2
ラビット 記
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財団法人全日本ろうあ連盟
理事長石野富志三郎様
緊急災害時における放送についてのご要望につきまして

拝啓
平素は、NHKの放送に格別のご理解、ご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
このたび、貴連盟からいただきました「平成23年3月11日東北地方太平洋沖地震における聴覚障害者への情報保障について緊急要望(連本第100594号)」につきましてご回答申し上げます。

1緊急災害時におけるローカル番組を含むテレビ番組への「手話通訳と字幕」の付与について
NHKでは、"人にやさしい放送"を公共放送の重要な使命ととらえ、すべての視聴者のみなさまに、ニュースや番組を、見やすく、聞きやすく、わかりやすく、安心してこ視聴いただけるよう、鋭意努力を重ねているところでございます。

なかでも、耳の不自由な方向けの字幕・手話につきましては、これまでも順次拡充に取り組んでまいりましたが、今回の震災報道におきましては、3月11日(金)の地震発生時から17日(木)の1週間で、通常時のニュースのおおよそ2倍の放送時間に字幕を付与するなど、NHKとして最大限の取り組みを実施いたしております。特に、今回は、発災後、速やかに高度なスキルを持つオペレーターや制作・技術担当の要員ならびに必要な設備を確保し、いち早く字幕付与に着手したほか、従来から開発に取り組んできました音声自動認識方式による字幕付与を一部で活用するなど、新たな試みもとりいれて、震災関連の報道への字幕付与の拡充に取り組んでおります。

NHKとして、引き続き、ニュースや番組への字幕付与の拡充に努めていく考えですが、今回の震災のように長時間にわたる災害報道に字幕を継続して付与していくためには、オペレーターを常時、相当数確保し、長時間にわたって字幕を付与する体制を整える必要があります。しかしながら、現状では、オペレーターを24時間体制で確保することが難しいことに加え、設備面や経費而についても一定の限界があるなど、解決すべき課題が山積しております。また、音声自動認識方式につきましても、認識率の向上や要員の確保などの課題に引き続き取り組んでいく必要があります。

このため、NHKでは、定時のニュース番組への字幕付与の計画的な拡充と音声自動認識方式の実用化に向けた研究開発とあわせて、インターネットやデータ放送等の多様な伝送路を活用し、必要な情報をいっそう正確かつきめ細かくお伝えしていきたいと考えています。
今回の震災におきましても、NHKのホームページ(NHKオンライン)を特別編集し、災害関連のニュースや各放送局災害情報・ニュースをご覧いただけるようにしたほか、データ放送でも災害関連のニュースや情報の充実を図っております。

また、津波警報・注意報発令地域はテレビ画面に文字や地図などで表示し、津波到達予想時刻の一覧表示や、被災地域の地図への震度表示、震度の大きい地域については表での一覧表示の付加など、画面表示だけでも状況が把握できるよう工夫を重ねております。

なお、ローカル番紅の字幕付与につきましては、全国の放送局で専門のオペレーターを確保することが必要となります。地方においては、こうした高度な専門能力を持つ人材を確保すること自体、難しい現状にあります。また、字幕放送設備についても全ての放送局に導入する必要があり、多額の費用がかかる問題もあり、今後の課題と考えております。

手話につきまして、災害時の緊急報道で手話ニュースを行うキャスターの方々を予め、相当数確保し、地震や台風などの緊急報道に備えて全国の放送局に待機させる体制を組む必要があります。今回、可能な限りの要員の確保に努め、3月12日(土)には通常の手話ニュースに加え、14時50分~15時、16時50分~17時で新たに手話ニュースを放送したほか、19時55分からの放送を5分延長して20時5分まで放送しました。3月13日(日)以降も、通常1日1~2回の放送を3~4回に増設するとともに、一部は時間を延長してお伝えしています。
また、3月14日(月)から3月31日(木)までは、福祉番組「福祉ネットワーク」に字幕・手話(一部解説放送)を付け、災害関連情報の放送を行いました。3月18日(金)の「きらっと生きる」についても、字幕・手話(一部解説放送)を付けて放送しています。さらに、今回から・首相官邸での会見について、会見場の手話通訳者をワイプで会見画面に表示し放送するなど、手話についても可能な限りの取り組みを実施しているところでございます。

2緊急災害時における、ローカル番組を含むニュース、その他の必要な情報の、特定非営利活動法人CS障害者放送統一機構様への速やかな提供について
NHKでは、平成16年10月の新潟中越地震および平成19年7月の新潟県中越沖地震において、「CS障害者放送統一機構」様からのご要望を受け、NHKのホームページに掲載している地震関連情報を、一定の条件のもと、提供させていただいております。

今回の大震災におきましても、NHKのホームページに掲載しております「各放送局災害情報」の使用についてご要望をいただき、これまでと同様の取り扱いで提供させていただきました。
なお、緊急報道の際のニュース送出現場は一刻一一秒を争って視聴者のみなさまに情報をお届けする努力を重ねております。こうしたなかでの放送内容についての制作における連携や放送の実施以外での特定の相手先への情報提供につきましては極めて難しいことは、どうかご理解いただきたく存じます。

今回、貴連盟からいただきました貴重なご意見は、緊急報道をはじめとするNHKの放送等への参考にさせていただきます。今後ともNHKの放送事業にご理解とご支援をいただきますようお願い申し上げます。
敬具

平成23年4月13日
NHK編成局計画管埋部
東京都渋谷区神南2-2-1
森本清文


東日本大震災での仙台の状況を4コママンガ化

2011年04月19日 05時24分48秒 | 東北地方太平洋沖地震

今回の東日本大震災での仙台の状況を4コママンガ化した方がいます。

言戯(ことざれ)というサイトです。

http://www.kotozare.com/2011/03/post-465a.html

震災直前から3月末くらいまでの日常(非日常?)の状況を描いています。

あんまりオチがないのですが、震災のリアルさを感じます。

数が多くて、下手すると1時間以上かかってしまいますので、ほどほどに願います。

【メルマガいくおーる】 110418-196 より

小川 光彦(おがわ みつひこ)

NPO法人ベターコミュニケーション研究会

〒164-0014 中野区南台2-51-7-707

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