難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

大震災と障害者シンポから 放送法の改正を要するところ

2011年07月03日 22時37分05秒 | 放送・通信
総務省の報告では、視聴覚障害者向け放送行政の指針の見直しを来年度平成24年に行うために今年の秋頃検討のための委員会を設けるとのことだ。

報告は、緊急災害時の放送に国もいろいろ取り組んでいることは話されたが手話のシの字もなく、そのことを指摘されると現在の施策の説明をしたと弁明していた。逆に現在の国の施策に手話の放送・通信の対策がないことを公言したことになるが。国会で指針に付いて手話に関する目標がないことを指摘されているのでと今度の指針には盛り込む方向と言う。

手話放送の実施は全日本ろうあ連盟の長年の要求であり、4年前の指針の検討の場で何度も要求したにも関わらず実施しないで、国会で言われたからというのではどちらを向いて仕事をしているのかと思う。

放送法第三条の二 4の「文字又は図形」を「文字又は手話など」とする必要がある。しかし、補聴用の音声出力も含めるとこの一文を「聴覚に障害のあるものが利用出来る放送番組を・・・」とその部分をそっくり削除すればよいか。

また「できる限り」という言葉も削除が必要だ。米国のように経営にかかる費用の2%までとか基準を別途設けることを検討すべきだろう。

ラビット 記
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第三条の二  放送事業者は、国内放送の放送番組の編集に当たつては、次の各号の定めるところによらなければならない。
(中略)
4  放送事業者は、テレビジョン放送による国内放送の放送番組の編集に当たつては、静止し、又は移動する事物の瞬間的影像を視覚障害者に対して説明するための音声その他の音響を聴くことができる放送番組及び音声その他の音響を聴覚障害者に対して説明するための文字又は図形を見ることができる放送番組をできる限り多く設けるようにしなければならない。



厚さ4センチのホットケーキなう。

2011年07月03日 16時58分46秒 | 日記(つぶやき)
小腹が空いたのでホットケーキを作った。牛乳が足りないのでミルク珈琲を足した。焼くのは義母にお任せ。
ラム酒とカナダのメープルシロップをかけた。バンクーバー国際難聴者会議のお土産だ。

来年の国際難聴者会議はノルウェーのベルゲン。
たぶん来年退職していたらお金に余裕がない。
いまの内に積み立てを始めよう。いまから月2万円積み立てても24万円。ぜんぜん不足だが、車を解約したのでそれが駐車場料金含めて年40万円浮く。

ラビット 記
※フライパンは油は極少にとろ火で。

手話を学ぶ難聴者が増えている。

2011年07月03日 08時49分05秒 | エンパワメント
手話を学ぶ難聴者は増えています。東京では毎週東京都主催の中途失聴・難聴者対象手話講習会が7クラス、協会主催の同講習会が4クラス、合計11クラスも開かれています。他に難聴者の手話サークルが4つ以上。地域の難聴者手話サークルはもっとあります。70代、80代の受講生が大勢います。

難聴者は講習会で手話を学ぶのではなく、手話を学ぶことを通じて自分のコミュニケーションの(障害)状態を知り、失われた社会との関係性をクラスメートと復活させていきます。そのことが自信となって社会とのつながりも回復していきます。

自立の支援が目的ですので個々に評価をします。難聴者対象の手話講習会では手話の表現技術は評価基準にならず、毎週通ってくる、相手の視線を見ることが出来るようになる、分からない時に分からないと言える、手話が通じなければ筆談をするようになる、表情が明るくなるなどの変化を指標として評価します。
手話を使っている時にコミュニケーションの成立に気を使っているかどうかが大事です。
手話を新しく言語として学ぶのではなく、コミュニケーション方法として学ぶことがポイントです。

ラビット 記