厚揚げが食べたい

と、おもむろに身体が要求。
不意にあるものが食べたくなるのは誰にでも、またよくあることなれど、それが厚揚げとは。

正確に言うと、厚揚げで熱燗を呑りたい、なのだが。かつその厚揚げは既製品の、がっちりとした弾力のあるものだ。

で、当管内のスーパーでは人気があるらしい豆腐メーカーの厚揚げを買い求め、つらつらとネットで見つけたアイディアで炒め煮に。

いかにも下町の定食屋のおばあちゃんが拵えたような感じ。
炒めの段階から生姜を利かせ、仕上げにはとろみもつけて、肴としては120％なボリウム感となった。

豆腐は良い。煮ても焼いても揚げても旨い。その上、どう調理しても豆腐がここにいますと主張する。
とはいえ、なぜ厚揚げ。多分、自分自身で厚揚げを買ったのは初めてと思う（おでん用の揚げ物セットなどに入っているものは例外として）ほどに、普段は縁がないのに。

神様のお告げがあったとか豆腐の神様が囁いたという夢も見ていないし、テレビか本で刺激を受けたという記憶もない。
ともあれ、今回のは美味しく出来たので、厚揚げを炒めるという手法は今後、我が晩酌の友になることは間違いないと思う。


暖かい日が続いていると思っていたら、今朝からいきなりの寒気。
朝の気温は昼になっても上がりませんと、テレビが強気なことを言ってのけた。
今夜も熱燗だな。