酔い日は佳い日

日々の食卓、晩酌事情。by こたりん

江戸時代の味

2014-02-14 | 酒風景
切干大根とキクラゲとかまぼこが余っちゃった~、どうしよう。

という人は滅多にいないと思うが、それらを材料に、意外にも美味しいという代物がコレ。


がんもどき大根。家のストックでできちゃった。
ちょっと?なネーミングであるが、江戸時代より伝わる料理帖を分かりやすく解説した料理本に載っていたメニュー。あ、時代的には「献立」かな。

早い話が切干のかき揚げという感じ。切干大根といえば炊いたのやサラダくらいしか縁がない自分には、初食感、新触感。素材の持ち味が相まって、なかなか旨いのである。

燗酒にあること請け合い。滋味な肴で呑る晩酌は、いい意味でしんみりとする。



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料理ブログ的なことはやりたくないんだが、ちょっとオススメなのでたまにはレシピを。

「おいしい江戸ごはん/コモンズ」より。
二人分。小麦粉大さじ2・酒大さじ3・水小さじ2を溶いた中に、切干大根(10gを戻して2cm位に切る)・かまぼこ(4切れ千切り)・きくらげ(1枚戻して千切り)・陳皮(少々をみじん切り)を加えて、小判型に整形したものを180度で揚げる。
器に盛ったらネギ(小口切り)をのせ、七味をふる。醤油につけて食べる。

以上、大体が本の通りであるが、掲載の写真では自分がこさえたものより材料を細かく切ってあり丸みのあるカタチになっていた。
自分は余っていた鳴門をかまぼこの代用にしたので色見が派手になった(笑)。陳皮はあってもなくてもいいと思うが、使うことでより滋味が増す。また、陳皮に似たもので代用可と思う。
アイディアで手を加えればもっと楽しく美味しくなるだろうが、「ほど」良いところが江戸時代の美学か。