酔い日は佳い日

日々の食卓、晩酌事情。by こたりん

満腹。

2014-02-25 | 旨かった話
ここのところ食欲があり、お昼は蕎麦屋でカツ丼セットでもやっつけてやりましょうかと思っていたくらいの今日。

K子嬢よりランチのお誘いありて、ならばとこちらから、気になっていた店へお誘いした次第。
某福祉施設の食堂が、日中は一般のお客さんに軽食喫茶として開放されている、という店である。


シェフのおまかせランチ。
メインメニューは選ぶ余地なし(笑)。本日はサーモンのホイル焼きなのだった。

それはよしとして、ちょっと不思議だったのが、添えのごはん。ライス大中小・パン・サンドウィッチから二品お選びくださいというシステム。



ライスとパンを一緒に食べろと?


どうやら店手作りのパンも売りなんだそうで、ぜひ味わってくださいという。
が、手作りと聞けば味見をしたいので、パンとサンドウィッチの二品を選択。パンはバゲットをフレンチトーストにしたもの。
一方、サンドの方は玉子サラダといちごジャム。これまた?であるが案外美味しい。食後のデザートでもいいわねとK子嬢が仰るほどのお菓子テイストなのだった。

そのほか、温玉、汁物がついて、不覚にも満腹。パンが思いの他ボリウムたっぷりだったのが敗因か。
ただでさえK子嬢との食事は、胸が甘酸っぱいものでいっぱいになるのに(胸焼けではない)、というか、それが少年の心をときめかせるのだが、今回は満腹感に押し流された感じ。


そして夕刻。
膨満感は、いまだ衰えるところを知らず。


今日の晩酌は焼き鳥10本位で済みそうだ。




ああ、くるしぃ。

玉子ふわふわ

2014-02-25 | 酒風景
わあ、玉子がふわふわ~!とかいう、オムレツのありきたりな賛辞とはちと違う。

江戸料理帖にある料理名が玉子ふわふわ。



なんだぁ卵焼きじゃんと思われたかも知れぬが、ちと違う。

鍋に湯を張り、溶いた卵をちょっとずつ、ちょっとずつ入れては、そろりそろりと整形する。また卵をちょっとずつ、ちょっとずつ入れては、そろりそろりと整形する。
レシピはそんな書き方ではないが、経験上、自分がやったことをそのまま書けばそうなった。

これに黒胡椒、炒り酒をかけて頂く。


オムレツのいわゆるトロトロ感はない。ひたすらフワフワ。美味なることこの上なし。

今に伝わる江戸時代の料理は、すべてがそうでないが、とかく酒の肴に好適なのである。
現代ほど便利な調理器具や豊富な調味料がない頃に、調理の「技」を頼りに引き出した「素材感」。これが酒に合わぬはずがないのである。

などと、まるで秋山小兵衛を真似たような饒舌ぶりは、この玉子に凛とした旨さによるものだ。間違いない。
こういう生い立ちを経て、日本料理というものが確立したんだなと実感した次第。


日本といえば、日本選手団が帰ってきましたな。
偶然テレビで見たんだが、成田空港の粋な演出にも「あっぱれ」。