あおしろみどりくろ

楽園ニュージーランドで見た空の青、雪の白、森の緑、闇の黒の話である。

近況報告

2010-11-12 | 日記
夏が始った。
僕は今クィーンズタウンへ来て、毎日ルートバーンを歩いている。
半年振りの森は優しく僕を包んでくれる。
ニュージーランドはエネルギーの高い国だが、その中でも原生林というのはひときわエネルギーが高い。
こういうところを歩いていると指先がピリピリとしびれてくる。
イヤな感覚ではない。むしろ心地よい感覚である。
「森の気、たくさんいただいてます。ありがとう。いやあ、きれいだなあ」
こういうことは言葉に出すとさらに高まる。
小屋の所にあるブナのカミサマにも挨拶をしてきた。
カミサマは赤い花を咲かせ始めていた。またたくさんの種をつけるのだろうか。
山にはまだ雪が残っているが時間の問題だ。雪がなくなるころには花が咲き乱れるのだろう。
シダの中心からコルが元気よく出てきた。
風は心地よく、日差しは適度に強い。
森の春である。

人とのつながりもある。
古くからの友とも出会い、電話で話をし、親睦が深まった。
今はまだ書けないが、新たに面白そうな事が始りそうな予感がする。
一度心が繋がった人とは何ヶ月連絡を取らなくても問題ではない。
彼らが生き生きと毎日を送っていることは容易に想像ができるし、人づてでも旧友が元気だという話を聞く。
そして実際に会ったり話をすることで関係は深まり、互いに高まる。
新しい出会いもあった。
以前、ちらっと話しただけの人とも深い話ができた。
皆、ぼくの経験や知識を喜んで聞いてくれる。

お客さんとの出会いも然り。
新婚カップル、熟年夫婦、初老の姉妹、結婚数年後の夫婦、皆それぞれバックグラウンドは違うが、全ての人と森を歩く喜びを共有できる。
そして1日の終りには「ありがとうございました」と言い合って別れる。
納得のいく仕事の後のビールがまた旨い。

人は自分を写す鏡である。
自分の気が高く活き活きと充実している時には、だまっていてもそういう人と出会う。
引き寄せの法則だ。
逆もありうるが、もういちいち書かない。
ありがたいことに、僕の周りの人は皆、それぞれの悩みを持ちながらも明るく前向きに元気に生きている。
そういう人に出会うことにより、己の状態を知る。
客観的に観ることが難しい自分自身というものを、周りの人間関係を通して観るのだ。

クィーンズタウンの街はピークシーズンになると、ぐちゃぐちゃになるが、今はまだ落ち着いている時である。
僕はこの季節も好きだ。
今年はどんな夏になるのだろう。
どんな面白いことが起こるのだろう。
ワクワクする気持ちは膨らむ一方だ。






コメント (5)
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