小さな旅
2020-04-20 | 日記
ロックダウンの日々は続く。
危険を伴うアウトドアのアクティビティはご法度だが、散歩とサイクリングはOK。
先日は娘と一緒にハグレーパークまで行ってきた。
普段は町の中の移動は車なので、自転車でしか行けない小路もあり、車では見えないものも見える。
こんな所にこんな物があるんだとか、こんな場所があるんだ、というような発見が嬉しい。
天気の良い午後、思い立って一人でサイクリングに出かけた。
クライストチャーチはエイボン川とヒースコート川、二つの川が市内を蛇行して流れている。
近所の公園は元々遊水地でヒースコートリバーの源流でもある。
川沿いには道や遊歩道があり、そこを走っていけば海に繋がる。
車で所々は通ったことがあり、こんな所をのんびりとサイクリングしたら楽しいかな、などと思っていたのだ。
今はロックダウンで車はほとんど走っていないし時間はたっぷりある。
今がそのチャンスでもある。
こうなればいいなあ、と思うことは実現するのだ。
源流はいつもの散歩の公園。原生の木も鳥も多い。
公園の中を川は流れる。川の右手は個人のお宅の庭。お宅拝見みたいな雰囲気だが、ジロジロ覗きこまないのもマナー。
川には歩く人と自転車用の橋がいくつも架かっている。橋を渡って川の右と左を行ったり来たり。
川のほとりに小さな公園、緑地、遊歩道がある。
中流ぐらいまでくると徐々に川幅も広がってくる。
季節は秋。紅葉もちらほら。
途中で線路の下をくぐる。線路は港へ続く貨物列車用である。
下流に近づいてくると、街の雰囲気も山の景色も変わってくる。
きれいごとばかりではない。場所によっては落書きやゴミが多く、荒れた雰囲気の場所もある。
下流にこんな水門があった。
リトルトンの港へ続く自動車専用道路。普段は交通量も多いが、今は車もまばらだ。
最下流になると周りに住宅地もなくなる。ロックダウンなぞ知るか、という顔で馬がのんびりとたたずんでいた。
川はそのまま潟へと変わる。その先でさらに大きな潟へ繋がる。
クライストチャーチ市内を流れるもう一つのエイボン川とこの潟で合流。
その先は太平洋だ。