20年近くクラブスキー場で滑ってきたが、この時期にクローズするのは初めてである。
いつもは近隣のスキー場では最後まで営業するブロークンリバーも6日の日曜日でクローズする。
普段なら他のスキー場が「雪はあるけど、お客さんも来ないしもういいでしょう」という感じでクローズしてからも、メンバーのやる気で雪がある限りハイクアップをしてでも滑り続けるが、今年はその雪がない。
天候そして地球の動きでも「今までにこんな物は見たことが無い」「こんなのは初めてだ」そういうように前例が通用しない世界に僕らは生きている。
クラブのメンバーやスキー場関係者と話をしても「今年は変な年だったなあ」という会話になる。
振り返ってみれば先ずはシーズンが始まる前の6月の大雪で雪崩の被害があった。
今年はいいのかなあと思いきや、その後はぱったりと降らず。
スキー場というものは安定して雪がある場所に作るものだが、今年はその安定した雪がある場所がスキー場の中腹から上で、どのスキー場もベースエリア付近の雪不足に悩まされた。
そして僕自身の事で言えばケガもしたし、20年以上もパトロールをしている友人も骨を折った。
まあとにかく『変な年』という形容があてはまるシーズンだった。
この日は娘の深雪を迎えに山に上がった。
先週から始まった春休みで、友達のマリリンが孫娘と一緒に面倒を見てくれた。
リンドンロッジに4泊のプチスキー合宿である。
マリリンは娘が生まれる前からの友達で孫娘のリリーとも仲良しなので楽しい時間を過ごしたようだ。
こうやって親元から子供が離れていく。
ちょっと寂しい気もするが、その行く先がブロークンリバーというのが嬉しい。親バカだな。
ボトムに雪がないのでパーマーロッジまで板を担いで歩く。
こうなるとよっぽど好きな人しか来ないので周りは皆顔馴染みばかりだ。
岩を避けて滑り山頂へ。
山頂で一人、僕は拝む。
変な年だったがケガも大した事はなく再びこうやってスキーを履いてここに来られた事、出会ったお客さんが皆喜んでくれた事、娘がこの地で育っている事を山に感謝して「ありがとうございます」という言葉を何回もつぶやいた。
お昼は恒例のバーベキュー。
来る途中で買ってきたアスパラガスを豪快に焼き、鶏の手羽先をつまみにビールを飲む。
ボランティアで1シーズンを過ごしたアキラがカレーパンを出してくれた。
ヤツもシーズン途中で骨折というハプニングがあったが立派にスタッフの一人として最後までがんばった。
そして自分のアイデアで作ったというカレーパンは皆にも喜ばれた。
「自分に出来る事をするんだよ」という言葉の裏には、自分自身を見つめろという意味があるのだが、ヤツなりにそれに気がついたようだ。
ヤツはこの後、メンバーのつてでウェストポートへ行くようだ。
それも一つの縁。
トモ子、タイ、コージ、アキラと日本人のスタッフを見てきた。
人は来て、ここで暮らし、そして去っていく。
戻ってくる者もあれば、なかなか戻れない者もいる。
だが心の根底で繋がった者はどこにいようが問題ではない。
その時が来れば、又この山に戻ってくることだろう。
そして山は暖かく受け入れてくれるだろう。
とにもかくにも今シーズンの冬は終わり、僕は夏に向けて準備をする。
留まってはいない。
流れの中でまた新しい季節が始まる。
「バイバイ、ブロークンリバー」
マリリンが帰りがけにつぶやいた言葉が浮かんで消えた。
深雪の話だとアクセストーは火曜日までは乗れたそうだ。それ以降は毎日ハイクアップ。
山に手を合わせ感謝の言葉を唱える。ありがとうございます。
親元から離れ一人でロープトーにも乗り、子は育つ。
自然の中でのちっぽけな人間の営み。山への敬意をなくしてはありえない。
ケアにえさをやっているのではない。人に慣れたケアが指で遊ぶ。ケアの知能指数はチンパンジー並だ。
今日のお昼は来る途中で買ったアスパラガス。
パーマーロッジでカレーパンを作った人はいない。アキラ、でかした。食べ損ねた深雪が後で文句を言っていた。
あと1日のために雪だしをする。
バイバイ、パーマーロッジ。今シーズンもありがとう
帰りは途中まで滑れる。
そして歩く。
いつもは近隣のスキー場では最後まで営業するブロークンリバーも6日の日曜日でクローズする。
普段なら他のスキー場が「雪はあるけど、お客さんも来ないしもういいでしょう」という感じでクローズしてからも、メンバーのやる気で雪がある限りハイクアップをしてでも滑り続けるが、今年はその雪がない。
天候そして地球の動きでも「今までにこんな物は見たことが無い」「こんなのは初めてだ」そういうように前例が通用しない世界に僕らは生きている。
クラブのメンバーやスキー場関係者と話をしても「今年は変な年だったなあ」という会話になる。
振り返ってみれば先ずはシーズンが始まる前の6月の大雪で雪崩の被害があった。
今年はいいのかなあと思いきや、その後はぱったりと降らず。
スキー場というものは安定して雪がある場所に作るものだが、今年はその安定した雪がある場所がスキー場の中腹から上で、どのスキー場もベースエリア付近の雪不足に悩まされた。
そして僕自身の事で言えばケガもしたし、20年以上もパトロールをしている友人も骨を折った。
まあとにかく『変な年』という形容があてはまるシーズンだった。
この日は娘の深雪を迎えに山に上がった。
先週から始まった春休みで、友達のマリリンが孫娘と一緒に面倒を見てくれた。
リンドンロッジに4泊のプチスキー合宿である。
マリリンは娘が生まれる前からの友達で孫娘のリリーとも仲良しなので楽しい時間を過ごしたようだ。
こうやって親元から子供が離れていく。
ちょっと寂しい気もするが、その行く先がブロークンリバーというのが嬉しい。親バカだな。
ボトムに雪がないのでパーマーロッジまで板を担いで歩く。
こうなるとよっぽど好きな人しか来ないので周りは皆顔馴染みばかりだ。
岩を避けて滑り山頂へ。
山頂で一人、僕は拝む。
変な年だったがケガも大した事はなく再びこうやってスキーを履いてここに来られた事、出会ったお客さんが皆喜んでくれた事、娘がこの地で育っている事を山に感謝して「ありがとうございます」という言葉を何回もつぶやいた。
お昼は恒例のバーベキュー。
来る途中で買ってきたアスパラガスを豪快に焼き、鶏の手羽先をつまみにビールを飲む。
ボランティアで1シーズンを過ごしたアキラがカレーパンを出してくれた。
ヤツもシーズン途中で骨折というハプニングがあったが立派にスタッフの一人として最後までがんばった。
そして自分のアイデアで作ったというカレーパンは皆にも喜ばれた。
「自分に出来る事をするんだよ」という言葉の裏には、自分自身を見つめろという意味があるのだが、ヤツなりにそれに気がついたようだ。
ヤツはこの後、メンバーのつてでウェストポートへ行くようだ。
それも一つの縁。
トモ子、タイ、コージ、アキラと日本人のスタッフを見てきた。
人は来て、ここで暮らし、そして去っていく。
戻ってくる者もあれば、なかなか戻れない者もいる。
だが心の根底で繋がった者はどこにいようが問題ではない。
その時が来れば、又この山に戻ってくることだろう。
そして山は暖かく受け入れてくれるだろう。
とにもかくにも今シーズンの冬は終わり、僕は夏に向けて準備をする。
留まってはいない。
流れの中でまた新しい季節が始まる。
「バイバイ、ブロークンリバー」
マリリンが帰りがけにつぶやいた言葉が浮かんで消えた。
深雪の話だとアクセストーは火曜日までは乗れたそうだ。それ以降は毎日ハイクアップ。
山に手を合わせ感謝の言葉を唱える。ありがとうございます。
親元から離れ一人でロープトーにも乗り、子は育つ。
自然の中でのちっぽけな人間の営み。山への敬意をなくしてはありえない。
ケアにえさをやっているのではない。人に慣れたケアが指で遊ぶ。ケアの知能指数はチンパンジー並だ。
今日のお昼は来る途中で買ったアスパラガス。
パーマーロッジでカレーパンを作った人はいない。アキラ、でかした。食べ損ねた深雪が後で文句を言っていた。
あと1日のために雪だしをする。
バイバイ、パーマーロッジ。今シーズンもありがとう
帰りは途中まで滑れる。
そして歩く。
降雪の天気にはドキドキし、山へ行けるか妻の顔でハラハラ…は冗談ですが、聖さんの怪我にもハラハラで気も引き締まり。去年もBRを最後にシーズン終了、で今年はパウダーも味わえたので尚最高でした!グローブボロボロなりましたけど。教訓ですね。また来シーズンも楽しみにしています。ありがとうございました。