彦根の歴史ブログ(『どんつき瓦版』記者ブログ)

2007年彦根城は築城400年祭を開催し無事に終了しました。
これを機に滋賀県や彦根市周辺を再発見します。

彦根ゆかたまつり

2011年07月30日 | イベント
彦根では毎年行われる夏のお祭の一つ「ゆかた祭」が7月30日に行われました。
浴衣を着て会場に行くと、抽選会に参加できたりとお得なことがたくさんあるイベントです。

夜店やイベントを覗くだけでも楽しいですし。



さて、今年は夢京橋あかり館で3月から『三成イレブン』というイベントをしています。ここにも寄ってきました。
何のゲームかはわかりませんが、三成のアイテムという扇も展示されています。

また、あかり館一階には、10月上映の映画『一命』で使用された、井伊家の屋敷に飾られた赤備えという映画小道具が展示されていました。

『一命』は、50年前の映画『切腹』のリメイクで、市川海老蔵さんが主演です。世の中が武骨な時代から文治の時代に変わろうとしていた時、一時的に流行った押しかけ仕官、押しかけ切腹という排他的なブーム。
これを井伊家の屋敷を舞台に語られる映画です。


さて、その後は宗安寺で幽霊画の展示があるとのことで行ってきました。
宗安寺は、石田三成の遺構が多く残っていたり、

木村重成の墓があるお寺でもあります。

そして江戸時代は、親藩以外の藩で唯一徳川家康の位牌が安置されているお寺でした。

お庭の奥に位牌堂があります。本来は本堂に安置されていた物が、ある時にここから奪って彦根城の堀に捨てた不届き者が居て、一時は井伊家に保管されていた位牌を、位牌堂を建立することを提案して、宗安寺への返還を懇願されたのだそうです。
この為に、彦根城が見えるお庭に築山を築き、お堂を建立したのだとか…

位牌が安置されたところも見ることができました。戒名が長いため、二つに分かれていて、普段は院殿号がある右側の位牌だけ開いて念じたそうです。
この位牌があるために、もともと安国寺という寺号だったのを、安国寺恵瓊を連想させるからとの理由で宗安寺に改号したそうです。

位牌開けて下さいました。
右側は葵の紋が入った御簾がありました。

両方とも、戒名まで見せていただきましたが、江戸時代の井伊家の殿さまでも戒名をみてお参りすることはなかったはず。とのお話でしたので、ここまでの写真公開にしておきます。
めちゃくちゃ貴重な体験させていただき、感謝です。

そして幽霊画

上村松園が謡曲『葵の上』に登場する六条御息所を描き、その絵を観て誰かが幽霊にリスペクトして写したものなのだとか…
着物に描かれた蜘蛛の巣や長い髪が怖いです。一緒のタイミングで見ていた小学生が騒いでました。やっぱり怖かったのかな?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする