王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

鬼平犯科帳 「引き込み女」 を見る

2008-10-18 08:35:56 | 芸能
この所面白いTVドラマが無いのですが、昨夜の金曜プレステージ鬼平犯科帳スペシャル「引き込み女」は面白かったですよ。

火盗改め方長官の鬼平こと長谷川平蔵はご存知中村吉右衛門。密偵のおまさは梶芽衣子さんです。おまさはこのシリーズで梶さんの決まり役ですが芸は兎も角60歳を越えるとこの役でのアップの場面はお気の毒な気がしました。

さて軽業小僧なんて呼ばれる身の軽い盗賊が江戸を騒がせている頃、関八州の代官より平蔵の元へ火付け強盗皆殺しを平気で行う「駒止めの弥太郎」の一味が江戸に向かう旨の連絡を受けます。一味には軽業上がりの者がいる由。
そんな折大滝の五郎蔵が橋の上で物思いに耽る女お元(余貴美子)に気がつきます。駒止めの一味です。後を付けると「菱屋」という裕福な袋物屋に入りました。
平蔵は「菱屋」出入りの者とお元の後を部下に付けさせますが怪しいそぶりは見せません。

そこで一手、大奥医師玄庵(これが市川染五郎だから叔父と甥の競演になる---これはプロデュサーの遊びだと思うが)の口を借りておまさを菱屋に女中として入れる事に成功した。
やはりお元は引き込み役で入り込んだ事が分かったが動きが無い。そんな時お元が出掛けた先で「菱屋」主人と出会い茶屋(ラブホテル)で有ったのが分かる。主人は家付きの娘に奉公人から婿入りし名ばかりの扱い。お元に惚れ店の金をくすねて江戸を出てやり直そうと口説く。お元は嬉しいが弥太郎の報復が怖い。月末の集金日まで後五日。時間が無い。

かつては「引き込み女」であったおまさはお元の苦しみが良く判る。
そこで平蔵と相談の上、おまさも大滝の五郎蔵配下の「引き込み女」と打ち明け盗みの先が重なったので「おまさが手を引くに付いて親分に会って筋を通して欲しい」と頼む。五郎蔵の上の大親分に扮した平蔵が「おまさ最後の仕事。これで堅気と所帯を持つ話だが仕方ない。手を引く」と語る。帰途おまさの幸せを羨むお元。
その後屋敷に売り込みに来た「小間物の櫛や簪」を見ながら奥方の久栄が「これらは女の好きな物」との一言に閃いた平蔵。
押し込み強盗殺人と荒事を仕掛ける凶悪犯が「何袋物屋が狙いか? こちらは目晦ましではないか?」と気がついた所から探索は一挙にはかどる。

五郎蔵以下密偵と部下の緊密な働きで弥太郎一味は皆御用。
しかしお元はーーーー

原作が良くて脚本が良く整理されていて2時間とは言いますがCMの時間が有りますから正味1時間45分くらい。爺の頭でも話の展開に付いて行けましたから面白かったですよ。
大変結構でした。

コメント
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