３日 日本も権益持つ露のエネルギー事業「サハリン１」 首相は判断保留

先月２４日のロシアによるウクライナ侵攻に端を発し、欧米による対ロシア経済制裁が様々な形で起きています。

その中でも日本についてエネルギー供給に関する具体的問題の１つにサハリン１とサハリン２　プロジェクトが有ります。

以下は３日夕刻の岸田首相の記者会見の様子で、サハリン１について既にExxsonMobilが撤退を表明していますが「岸田首相は状況を把握したうえで判断したい。今は考え中！」の様です。しかしサハリン２に付いても　３日　ロイヤルダッチシェルが撤退を表明しました。

サハリン１には日本政府、伊藤忠、丸紅などが出資しており、サハリン２には三井物産、三菱商事が出資しており、関係筋は「ウクライナ侵略を理由に断交を考えていない様です。

さて、ここをクリック⇒ドイツ政権は前メルケル政権時代にロシアの天然ガスをパイプラインで輸入しEU関連の４割の天然ガスを購入する直前まで来て、新政権下で、ロシアのウクライナ侵攻が起き　ノルドストリーム２の契約を破棄しました。もちろん新たな供給先を探すのに混乱が起きています。

仮に日本がサハリン２（天然ガス主体）を進めるにせよ、ロシアという国の特性をよく考えて判断する必要が有りそうです。

岸田首相が国の安全保障に関してどんな点に軸足を置いているのか「ウクライナ侵攻問題」で判ってくると思います。

しっかり考えて判断して下さい。

写真：記者会見する岸田文雄首相＝首相官邸で2022年3月3日午後7時47分、竹内幹撮影 

毎日新聞：

岸田文雄首相は３日の記者会見で、ロシアの極東サハリンでの石油・天然ガス開発事業「サハリン１」に参画する日本政府の対応について、「エネルギーの安定供給、安全保障の観点からどう対応するのか。状況を把握した上で決定したい。今はまだその段階だ」として判断を保留した。サハリン１には経済産業省や国内商社が参画し、日本勢で計約３割の権益を持っている。ウクライナ侵略を受け、米石油大手エクソンモービルは既に撤退を発表した。

（引用終わり）

米、ロシアによる原子炉攻撃の証拠確認せず ウクライナ原発

昨日４日　昼前、日経平均が大幅安なのはロシア軍によるウクライナ原発攻撃が一因と知りました。昼からのニュースは４日未明？ウクライナ南東部の国内最大の原発サポリージャ（当初はサポロジェと表記されていましたが、現地の発音に近い表記になったようです）が砲撃されている映像が流れました。幸いにも火災は付属の建物で原子炉本体は故障が無く、ロシア軍が制圧した様です。

この攻撃に対しロシアの国連大使は｛攻撃を否定」したり、このロイター電の様に 米エネルギー省当局者は同日「ロシアが原子炉を攻撃した証拠を確認していない」と述べたーと国防筋で無い情報を垂れ流しています。⤵　⤵

最もエネルギー省の言い分は「原子炉が壊れて放射能が漏れている状態で無い」と言いたかったようですが、この際の発言としてはミスリーディング（誤解を生じやすい）です。

今朝もTVウエークアップを見ていましたが、原発攻撃にはパネラー全員が」クレームを付けていました。　そしてプーチン大統領の軍事作戦が予定通り行かなかったのでないか？と疑問を呈していました。確かに初期のウクライナによる反撃はロシアの予想以上だったようですが、２回にわたる停戦会議の間、ウクライナ軍も有効な反撃が続かない様で、市街地へのロシアの攻撃で市民に死傷者が増え続けているようです。軍事的に見れば「双方とも、どれだけ素早く兵站の補給がなされるか？」の勝負の様に見えます。

ロシア軍は「原発攻撃」の悪手に手を付けましたが、南部と東部の戦線をつなぐことが出来ました。ウクライナ軍は「ロシアのテロまがいの行動を非難していますが、軍事的には限界ですかね？」

日本政府提供の｛ヘルメットや医薬品」が飛行機でどこかに飛びだちましたが、ポーランドかルーマニアへでも届くのでしょうか？　そうするとNATOとして行動しなくてもウクライナシンパが居て国境を越えてウクライナに届くのでしょうか？　ヴェトナム戦争の時は北ヴェトナムには中ソが後ろ盾で補給を続けていました。今回はドイツやフランスの補給はどうやっているのですかね？　CIAの後援で民間軍事会社がNATO近隣の国から補給を続けているとかは無いのですかね？　正義の戦いは有りませんが、武力介入で無ければ補給戦は密かにやらないと「ウクライナはもたない」のでないかと素人目には見えます。

写真：© Reuters/Reuters Photographer 米、ロシアによる原子炉攻撃の証拠確認せず　ウクライナ原発 

ロイター：

［ワシントン　４日　ロイター］ - 米エネルギー省当局者は４日、ウクライナ南東部にある欧州最大級のザポロジエ原子力発電所で起きた攻撃で、ロシアが原子炉を攻撃した証拠を確認していないと述べた。さらに、発電所の攻撃には小型の武器が使用されたもようという認識を示した。

ロシア軍は４日未明、ザポロジエ原発の一帯を攻撃し、原発の近くにある訓練用建物で火災が発生。その後、原発はロシア軍に占拠された。

エネルギー省の核エネルギー担当のフルビー次官はＭＳＮＢＣに対し、米政府はザポロジエ原発で放射能漏れや原子力事故につながるような損傷は確認してないと強調。放射線量は「正常な水準」と報告されているとした上で、米政権はいかなるシナリオに対しても十分な用意が整っていると感じていると語った。

（引用終わり）

４日 NYダウ平均 １７９ドル安の３万３６１４ドル…ウクライナ情勢緊迫に懸念

【ニューヨーク＝小林泰明】４日のニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価（３０種）の終値は、ここをクリック⇒前日比１７９・８６ドル安の３万３６１４・８０ドルだった。値下がりは２日連続。 

今朝早朝閉まったNYダウ平均、はウクライナのロシアによる原発攻撃を受け１７９ドル安を付けて売り優勢で引けました。ナスダック総合も２２４ポイント安でとミニ値下げで終えています。週明けはこの状態＋土日のウクライナ紛争を踏まえ東京の日経平均が始まります。

読売新聞オンライン：

【ニューヨーク＝小林泰明】４日のニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価（３０種）の終値は前日比１７９・８６ドル安の３万３６１４・８０ドルだった。値下がりは２日連続。

ロシアによる原子力発電所の攻撃などでウクライナ情勢がさらに緊迫しており、世界経済への影響を懸念した売り注文が優勢だった。

　ＩＴ企業の銘柄が多いナスダック店頭市場の総合指数の終値は２２４・５０ポイント安の１万３３１３・４４だった。

（引用終わり）