第3回目のウクライナとロシアの停戦協定で、一部地区での「人道回廊」との名目で市民が戦闘地区を避難する事が出来たようです。
地名を聞いてもどこか全然見当がつきませんが、日本時間9日午前4時前に「スムイ」の市民がバスや乗用車で5000人が南のポルタワに非難したそうです。別紙ではロシアは同日(日本時間)午後4時に周辺での戦闘を一時中止すると宣言したそうですから、それより早く停戦が実施された場所があったという事ですかね。赤十字は「これまでの人道回廊には地雷が敷設されていた」「銃撃された」等問題が有った他、ロシア側は「ウクライナが市民を人間の盾に利用しているとの非難が出ていました。避難先で市民が安全かと考えると「一難去ってまた一難」みたいな状態でお気の毒です。
一方ゼレンスキー大統領はリモートで英議会で演説し「降伏はしない。最後まで戦う。英国の支援を期待する」と述べたそうですから首都キエフの攻防戦が「和平交渉の鍵」になりそうです。youtubeの情報によればキエフは川の中州にあり、8本の橋で周辺と繋がっていますが、西の一本だけを残しほぼ孤立しています。徹底抗戦なら、この西側の橋を落とせば、戦車、装甲車はすぐに侵入できませんが、ウクライナ幹部は兎も角、市民も逃げ出せなくなり、流血の場面が起きそうです。それまでにどれだけ対戦車砲や対空ミサイルを運び込めたか 食料と水や暖房用燃料などが備蓄されたかが「必勝の信念」は別に考慮されなければ籠城戦は成立しません。
経済の側面では「ロシア国債はデフォルトの可能性あり」に格付けが下がり、国内の混乱は益々酷いようです。プーチン大統領が「戦術核の使用をちらつかせ欧米を脅した」位で済めば、ここ数日の補給戦が前段緒勝負ですがどうなるでしょうね? 心配です。
写真:バスで避難する市民
FNNプライムオンライン:
戦闘が激化しているウクライナ東部にあるスムイで、人道回廊が初めて行われ、市民などおよそ5,000人がバスなどで避難した。
ロシア軍が部分的に停戦している間に、東部にあるスムイから市民や外国人留学生がバスや自家用車などで、南にあるポルタワに避難したという。
ロイター通信によると、ロシア軍が停戦の終了時刻としていた日本時間の9日午前4時までに、あわせて5,000人が避難したとしている。
ロシア側は、9日も日本時間の午後4時から人道回廊を設定する用意があるとしているが、ウクライナ側と合意できるかはわからない。
一方で、マリウポリでは水や食料が不足しているため、ウクライナ政府が支援物資を載せた車を向かわせたが、ロシア軍の攻撃を受けたという。
こうした中、ゼレンスキー大統領は8日、あらためてキエフで撮影した動画を公開し、戦い続けると強調した。
ウクライナのゼレンスキー大統領「春はわれわれの戦争と同じく厳しい。しかし全てはうまくいく、 われわれは勝利するだろう」
アメリカの政府高官は、国境付近にいたロシア軍のほぼ100%の兵力がウクライナ国内に投入され、現在も95%が戦闘できる状態を保っているとしている。
また、東部にある主要なガスパイプラインが破損し、およそ100万人に影響が出たという。
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