王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

「ブロックオファー」の禁じ手で不当利益狙う SMBC日興幹部相場操縦

2022-03-06 09:15:18 | ビジネス
早い記事は4日にはSMBC日興証券の幹部の役社員4名がと東京地検特捜部に相場操縦で逮捕されていました。
SMBC日興証券とあるので念のため株主をググると三井住友FGの100%子会社ですが、やった事は株屋さん時代の怪しげな手を未だに会社ぐるみでやっていたように見えます。
5日夕刊の記事にはSMBC日興証券の社長・近藤雄一郎社長は土井日午後の記者会見し、幹部4人の逮捕について「市場の公平性を維持する役割を担う証券会社という立場でありながら、市場の信頼を揺るがしかねない事態を引き起こし、深く反省している。投資家、市場関係者ら多くの皆様にご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げると謝罪していますが事故の進退については明言しませんでした。
事件にも幸不幸がある様で 、本件は「ロシアによるウクライナ侵攻の真っ最中」の為、余り大きく取り上げられることなく済みましたが、はてそれで一件落着になりますかね?

写真:事件の概要一覧図

産経新聞:
特定銘柄の株価を不正に維持したとして、東京地検特捜部がSMBC日興証券(東京)のヒル・トレボー・アロン容疑者(51)ら幹部4人を逮捕した相場操縦事件。ヒル容疑者らは特定銘柄の株価を操作した後に、一般投資家に株式を売りつけるという禁じ手を繰り返していた。舞台となったのは「ブロックオファー」と呼ばれる市場時間外取引。SMBC日興証券の「看板商品の一つ」(捜査幹部)とされ、投資家という顧客を欺いた行為に市場関係者の間で衝撃が走っている。
「リスクは慎重に取るタイプだったはずだが…」。20年以上前、外資系証券会社に入ってきたころからヒル容疑者を知る兜町関係者は不思議がる。
あらゆる証券用語を日本語で操るヒル容疑者。平成26年に国際部門の拡充のためSMBC日興に入ったが「日系企業は根回しが多くて仕事が進まない」とこぼすこともあったという。
ブロックオファー取引は創業家などの大株主が大量の株式を手放す際、市場を通さず証券会社を介して一般投資家に売る取引だ。
大株主の売却意向を受けた証券会社は市場が閉じた後、個別に投資家に連絡し株の購入を持ち掛ける。その翌日の市場が閉じた後、終値を基準価格として株が取引される仕組みだ。大株主は一度に大量の株を安定した価格で売却でき、投資家は手数料なしで購入できるメリットがある。証券会社も売買の差益を得ることができ、「確実に稼げる取引」(兜町関係者)だ。
問題は、証券会社が市場時間外で投資家を募っても翌日の取引時間帯には噂が漏れ、その日の終値が下がりがちなことだ。終値が下がり過ぎると、大株主が売却益が減ることを嫌い、取引をやめる恐れがある。基準価格が低くなれば、取引が成立しても、証券会社の取り分は減る。
特捜部は、ヒル容疑者らがそうした事態を避けるため、組織ぐるみで株価を安定させるために買い支えて操作し、不当に利益を得ていたとみて調べている。
司法関係者は「大手証券マンの個人犯罪ではなく、組織的な犯行が立証されれば、証券犯罪としては前代未聞だ」と指摘した。
(引用終わり)
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4日 キエフ周辺で戦闘激化 9階建て住宅に砲撃、約100人が生き埋めか

2022-03-06 09:14:48 | ロシア関連
今朝も8時からTVで「サンモ二」を見てました。
主題に大半は「ウクライナの戦争状態」に関する報道で、民間施設に砲撃が加えられ高層ビルが穴だらけで炎を上げていたり、幼稚園や学校が砲撃され廃墟になっている様子を映し出していました。また朝届いた朝日新聞には避難民が140万人になり160万人に届くのも時間の問題とありました。その避難民の中には首都キエフや第2の都市ハリコフから逃れ、ドイツのベルリン駅に着いている人も大勢いる様ですから驚きました。ポーランドを経由して鉄道でドイツに到着したとか? 子供さんやお年寄り連れでどうやって乗り継いできたの想像を絶します。
ネタ元の朝日の配信は5日夕刻ですが、今現在キエフは陥落しないで抵抗しているようです。どうやら冷戦時代の名残で大きな建物の地下には「地下室と呼ぶのか防空壕」の様なものが備えられている所もある様で、空襲警報が鳴る度に「そこに逃げたり」キエフの市内では地下鉄の駅とその関連施設を「退避壕代わりに使っている」市民も居るようです。いずれにしても周辺の市民は命がけなのは間違い有りません。浜爺も3歳前に横浜の市のはずれ弘明寺で「サイレンが鳴るだび、暗い地下水が垂れる、便臭のする防空壕に避難した」のを思い出して嫌な気持ちになります。幸い軍事目標は有りませんでしたので爆弾が降り注ぐ様な事は有りませんでしたが、今でもサイレンの吹鳴を聞くと「心拍が早くなります」から、恐怖心と結びついているのですね!
2日ほど前、元海上自衛隊海将補の香田洋二氏が「ウクライナ軍が予想に反して善戦したのは米軍の軍事顧問がウクライナ軍の要所に居て支援をしたからだ」と大胆な発言をしていました。「軍隊の派遣はバイデン大統領は認めないけれど軍事顧問は軍隊の部隊ではない」のだそうです。浜爺の様な素人でもここをクリック⇒民間軍事会社の要員が居たのでないか? と思うくらいですから、海自の要職にあった方の発言は目立ちませんでしたが、理解出来ました。そうすると、キエフとハリコフの都市防衛には「対戦車砲と携帯対空ミサイルの補給がカギになりそうです。そして時間を稼いでいる間に「欧米側の経済制裁がロシア国内に猛烈なインフレやそれに伴うプーチン政権に対する非難が拡大する事を狙う」しか有りません。「ここ数日が我慢のしくらべだろう」と思います。

写真:ウクライナの首都キエフから北西約25キロのブチャンスキーで煙を上げる建物=キエフ州緊急事態当局の3日のSNS投稿から 

朝日新聞:
ロシア軍が侵攻したウクライナで、首都キエフ周辺にある地域の被害が拡大している。ロシア軍はキエフを取り囲むように位置する町での攻撃を強めており、首都攻略の足がかりとする狙いがあるとみられる。国連によると、ウクライナから国外に退避した人は120万人を超えた。
 ウクライナ非常事態庁によると、キエフから南西約20キロにある人口約1200人のマルハリフカで4日、砲撃を受けた住宅8軒が焼けた。子ども3人を含む5人が死亡し、がれきの中から子ども2人が救出されたという。
 また英BBCは3日、キエフの北西約50キロの町、ボロジャンカを上空からドローンで撮影した映像を報じた。9階建て住宅の中央部分が砲撃を受けて崩壊し、真っ二つに割られたかのように見える。
 インタファクス・ウクライナ通信によると、約100人が生き埋めになった可能性があるという。砲撃は数日間続いたといい、BBCは映像に「ロシアの言い分では軍事インフラのみを攻撃していることになっている」との趣旨のテロップを付けた。
 キエフから北西約25キロのブチャンスキーでもロシア軍の攻撃が続いている。地元当局は3日、8階建てのオフィスビルなどが炎上する様子の写真をSNSに投稿した。ウクライナの警察当局によると、ブチャンスキーではロシア軍が制圧を試みて失敗するなど、ウクライナ軍との間で激戦になっている模様だ。
(引用終わり)
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