早い記事は4日にはSMBC日興証券の幹部の役社員4名がと東京地検特捜部に相場操縦で逮捕されていました。
SMBC日興証券とあるので念のため株主をググると三井住友FGの100%子会社ですが、やった事は株屋さん時代の怪しげな手を未だに会社ぐるみでやっていたように見えます。
5日夕刊の記事にはSMBC日興証券の社長・近藤雄一郎社長は土井日午後の記者会見し、幹部4人の逮捕について「市場の公平性を維持する役割を担う証券会社という立場でありながら、市場の信頼を揺るがしかねない事態を引き起こし、深く反省している。投資家、市場関係者ら多くの皆様にご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げると謝罪していますが事故の進退については明言しませんでした。
事件にも幸不幸がある様で 、本件は「ロシアによるウクライナ侵攻の真っ最中」の為、余り大きく取り上げられることなく済みましたが、はてそれで一件落着になりますかね?
写真:事件の概要一覧図
産経新聞:
特定銘柄の株価を不正に維持したとして、東京地検特捜部がSMBC日興証券(東京)のヒル・トレボー・アロン容疑者(51)ら幹部4人を逮捕した相場操縦事件。ヒル容疑者らは特定銘柄の株価を操作した後に、一般投資家に株式を売りつけるという禁じ手を繰り返していた。舞台となったのは「ブロックオファー」と呼ばれる市場時間外取引。SMBC日興証券の「看板商品の一つ」(捜査幹部)とされ、投資家という顧客を欺いた行為に市場関係者の間で衝撃が走っている。
「リスクは慎重に取るタイプだったはずだが…」。20年以上前、外資系証券会社に入ってきたころからヒル容疑者を知る兜町関係者は不思議がる。
あらゆる証券用語を日本語で操るヒル容疑者。平成26年に国際部門の拡充のためSMBC日興に入ったが「日系企業は根回しが多くて仕事が進まない」とこぼすこともあったという。
ブロックオファー取引は創業家などの大株主が大量の株式を手放す際、市場を通さず証券会社を介して一般投資家に売る取引だ。
大株主の売却意向を受けた証券会社は市場が閉じた後、個別に投資家に連絡し株の購入を持ち掛ける。その翌日の市場が閉じた後、終値を基準価格として株が取引される仕組みだ。大株主は一度に大量の株を安定した価格で売却でき、投資家は手数料なしで購入できるメリットがある。証券会社も売買の差益を得ることができ、「確実に稼げる取引」(兜町関係者)だ。
問題は、証券会社が市場時間外で投資家を募っても翌日の取引時間帯には噂が漏れ、その日の終値が下がりがちなことだ。終値が下がり過ぎると、大株主が売却益が減ることを嫌い、取引をやめる恐れがある。基準価格が低くなれば、取引が成立しても、証券会社の取り分は減る。
特捜部は、ヒル容疑者らがそうした事態を避けるため、組織ぐるみで株価を安定させるために買い支えて操作し、不当に利益を得ていたとみて調べている。
司法関係者は「大手証券マンの個人犯罪ではなく、組織的な犯行が立証されれば、証券犯罪としては前代未聞だ」と指摘した。
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