昨日18日(現地時間)「バイデン大統領と中国の習近平国家主席が18日、ロシアのウクライナ侵攻が始まって以来で初となる会談をオンライン形式で行った」と報じられました。どちらが訪問するにしても事前の整備と安全保障の点検の手間を考えると「会話内容の秘密さえ守られれば素早く意思疎通が出来て良い方」ですね。
この会談の前段には14日ローマで米国のサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)と楊潔篪(Yang Jiechi)中国共産党中央政治局委員・中央外事工作委員会弁公室主任が会話しウクライナ情勢について中国の立場を詳しく述べたそうですが、何と7時間にも及んだ。と別紙にありますから、双方の見解には大きな隔たりが有ったと思われます。
ロシアのウクライナ侵攻の始まる前、北京の冬季五輪大会にプーチン大統領が出席し「ウクライナ侵攻に付き習主席の後援を依頼した」のでないか?との疑惑が有り、侵攻以降、「プーチン大統領が習主席に武器や食料の供給と見返りに石油や天然ガスを中国に送る」との取引が出来た様で、この事実を米国が掴んだので、正式に米国から糾弾される前に、在米中國メディアを使って情報を米国にリークして、「米国に密約がばれたので、援助は実行できない」との口実にてロシアとの密約キャンセルにつき面子を保ったと見る台湾系 youtube 開鍵時刻の パネラー 呉子嘉氏 のひねった見方もあります。
さて、習主席はバイデン大統領に「中国としてウクライナでの戦争は望んでい なかった」そして「ロシアに対する経済制裁には反対する」と述べたと有ります。バイデン大統領は「ロシアの講演を中国がやれば”影響と結果 ”に警告した」と有ります。
どこまで本気でやるかは判りませんが、この秋に「台湾進攻」を考えている(そうな)習主席にとっては悩ましい事態になりそうです。
微妙な駆け引きはまだまだ続きそうです。
写真:バイデン氏が習氏に警告、ロシア支援なら「結果」伴う−米中首脳会談
ブルムバーク:
ブルームバーグ): バイデン米大統領と中国の習近平国家主席が18日、ロシアのウクライナ侵攻が始まって以来で初となる会談をオンライン形式で行った。習氏は中国としてウクライナでの戦争は望んでいなかったと明言。バイデン氏は、中国がロシアの侵攻を支援した場合の「影響と結果」について警告した。
注目されていた会談は米東部時間午前9時すぎに始まり、約2時間後に終了した。
ホワイトハウスは声明で「ロシアに代償を科すことを含め、侵攻を阻止するためや侵攻に対応するためのわれわれの取り組みをバイデン大統領は詳述した」と説明。「ウクライナの都市や民間人に対する残虐な攻撃を行っているロシアに対し、中国が物質的な支援を提供した場合の影響と結果を伝えた」としている。
ホワイトハウスは短い声明で、協議はウクライナが「焦点だった」と指摘。しかし、中国側は米政府の声明に比べて大幅に長い会談の抜粋を通じ、「ウクライナ情勢」を含むより広範な議論が交わされ、米国が会談を要求したとしている。
中国側が公表した抜粋によると、習氏はバイデン氏に対し、ウクライナ侵攻は「望まないものだ」と伝えた。また「国家同士が戦場で向き合う局面までいってはならないことをあらためて示す出来事だ」と述べた。
中国政府の声明によれば、習氏は世界の現状を嘆き、「平和と発展の流れは深刻な課題に直面している」とし、「世界は平穏でもなければ、安定もしていない」との見解を示した。
一方で西側によるロシアへの制裁措置を批判し、中国外務省によると「苦しむのは一般市民だ」と指摘。「さらにエスカレートすれば、世界の貿易と経済、金融、エネルギー、食料、産業サプライチェーンなどに深刻な危機をもたらし、すでに困難な世界経済をさらに苦しめ、取り返しのつかない損害を与えるだろう」と述べた。
また、台湾問題では、米国が「中国の戦略的意図を読み誤り、誤った判断を下した」と主張。「台湾問題が適切に処理されなければ、2国間関係に破壊的影響が及ぶ」とバイデン氏をけん制した。
ホワイトハウスによると、バイデン氏は「台湾に関する米国の政策は変わっていないとの説明を繰り返し、一方的な現状変更の一切に引き続き反対することを強調した」という。
同会談に先立ち、複数の米当局者は、中国が今回の侵攻に関してロシアに軍事的・経済的支援を決定した場合、深刻な結果を招くと警告してきた。シャーマン米国務副長官は18日、MSNBCで「われわれは中国にコストを負わせる用意がある」と発言。ロシア側ではなくウクライナ側に立つよう中国に求めた。
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