昨日8日安倍晋三元首相の国葬をめぐる閉会中審査が、衆参両院の議院運営委員会であったと報道されました。NHKの報道は各党の発言に触れ長すぎるし、一部の報道は肝心な結論が有料になっていて姿勢が判らないのも有ります。共産党は確り立ち位置を示した居ますが、幅が狭い気がしました。
この朝日新聞の記事が、良く纏まって判りやすいです。
岸田首相は繰り返し「丁寧な説明を国民にして理解を求めたい」と発言しています。
閉会中審議でも冒頭「国葬にすべき4点」を挙げていますが、彼が安倍氏を国葬にしたいと思った原点は、そうだろうと思います。今朝も「ちむどんどん」を見てその後、同じNHKで主役の女優さんが出てにぎわったので、チャンネルを「羽鳥慎一モーニングショー」に切り替えるのが遅くなりましたが、政治評論家田崎史郎さんと元信者のジャーナリスト多田さんが出て統一教会の問題と、安倍氏国葬の問題に触れていました。後者については田崎氏も「岸田首相が国葬を発言した時点では”憲法問題違反に関するスタディが足りなかっただろう」と目下野党から疑義を呈されている「内閣(行政府)で国葬を決めた」のは十分に練られた結果で無い(だろう)とコメントしました。先に立民の辻元参議院議員の指摘した、ここをクリック⇒問題が岸田首相の説明で一向に「ああそうか!」と腑に落ちる説明が聞けませんでした」
恐らく政府はこれで「丁寧な説明はすませた」として粛々として国葬儀を進めるのでしょう?! 「安倍元首相と元統一教会の関係究明」「自民党による国会議員と元統一教会の関係の調査結果」と併せて国民一般が納得したかどうか(恐らく)この後マスコミで行われる「政権と自民党に対する支持率調査」の結果が岸田政権の先行きを決めるのでしょうかね?!
写真:衆院議院運営委員会で、答弁する岸田首相=2022年9月8日、国会内、上田幸一撮影
朝日新聞:
安倍晋三元首相の国葬をめぐる閉会中審査が8日、衆参両院の議院運営委員会であった。岸田文雄首相は国葬に反対する世論が多いことについて「不十分な説明」を挙げつつ「国葬儀を行うことが適切だ」と強調した。答弁の多くは、これまでの説明の繰り返しに終始し、野党との議論は平行線だった。
首相は冒頭、安倍氏の葬儀を国葬としたことについて、以前から繰り返している理由を列挙した。(1)首相在任期間が憲政史上最長の8年8カ月(2)経済や外交で実績を残した(3)各国が弔意を表明(4)選挙運動中の非業の死――の4点だ。
首相はこれに加え、海外からのメッセージの多くが日本国民全体に対する哀悼の意を表す趣旨だったと強調し、国葬によって「敬意や弔意に礼節をもって応える必要もある」と説明した。
国葬に対して世論の批判が多いことについては「説明が不十分との部分があると認識している。国民の理解が重要との点を念頭に置き、説明責任を果たし続けていかなければならない」と述べた。
法的根拠について首相は、国の儀式を内閣府の所掌事務の一つとした内閣府設置法をあげた。国葬の対象者については「その都度、政府が総合的に判断するのがあるべき姿だ」「そのときの国際情勢や国内情勢で(元首相の)評価が変わる」と述べ、関連法の制定は不要だとの認識を示した。
今回の国葬決定は「法的根拠が乏しい」との指摘が相次いでいるなか、立憲民主党の泉健太代表は「内閣だけで決められるのか。三権の長に諮ったのか」とただしたが、首相は明確に答えなかった。
政府は会場設営や警備などの費用の総額を約16億6千万円と試算している。首相は「過去の様々な行事などの比較においても妥当な水準だと考えている」と説明。松野博一官房長官は「国民に向けて何かを自粛するようお願いすることは考えていない」と述べ、弔意を強制しない考えを示した。松野氏は国葬に参列する海外首脳らの移動のため、首都高速道路や一般道路で一定の交通規制が行われるとの見通しを示した。
国葬とすることで安倍氏への弔意の強制になるとの懸念については、共産党の仁比聡平参院議員は「国民全体に事実上弔意を求めている。憲法19条違反だ」と批判。首相は「一人ひとりに喪に服することを求めるものではない」と従来の説明をしたうえで「内心の自由が侵害されることはない」と強調した。
立憲の吉川沙織参院議員は憲法の規定に基づいて臨時国会を召集し、さらなる議論を行うよう求めた。(安倍龍太郎)
(引用終わり)