6日松野官房長官は「安倍晋三元首相の国葬にかかる費用が総額で約17億円になるとの概算」を公表しました。
発表と同時に「こんな額で済むはずがない?」と疑問の声が出ています。
たまたま昨日夜youtube で2日TBS 1930の日本語解説で「松原耕二氏が司会で、自民の野田毅氏、立民の辻元氏そして元共同通信の後藤氏」が出て安倍元首相の「国葬問題」を論じてました。
久しぶりに辻元氏の語りを聞きましたがなかなか論点が確りしていました!!
岸田首相が、7月14日 突然 安倍元首相の「国葬」を公表しました。直後から賛否両論が有り、時間と共に「国葬反対」の比率が多くなり、岸田首相は「自民党議員と元統一教会の関係」での不人気に加え、「国葬問題」でも焦りが有った様です。「国葬」と言うからには、衆議院内閣法制局が「国葬と言うからには少なくとも国会の関与が必要」とごくまともな見解を述べたにも拘わらず、それを追って内閣法制局は「『国葬儀』 について云々」と岸田首相の「独断ー国会に諮らず、国葬と決めた」を容認する様な発言をし今に問題を引きずっています。
辻元氏曰く「内閣の行政権限は憲法65条にある通り」で内閣が国も行事を取り仕切るのは「天皇の国事行為」しかない。それ以外は「国会(立法府)、なし得れば司法府との合意が必要」が正しい筋道だと喝破しました。要するに岸田首相は結論を急ぎすぎ、そのため「公務員は元より国民にも弔意を表すことを求めない」と「国葬の骨抜きをはかり、法制上の手抜き」を和らげようとしています。まあ、思いついたら「官房副長官や首相補佐官」が要るのでしょうから確り前後の事情を調べて決めるのが政治力ですが、気がせいて更に”少し待ってください”と袖を引いて止めるだけの迫力ある部下に恵まれていない事を示しています。
これは安倍後継内閣の宿命で「内閣府の権限を越えたであろう問題を踏み破った安倍内閣」の宿痾かも知れません。辻元氏曰く。1:集団的自衛権の容認(14年7月)2:自衛隊の中東派遣(2019年12)3:黒川高検検事長の定年延長(20年1月)でそれぞれが問題になりましたが、安倍1強で押切ました。
「決断と実行」ですが、思いついたことは良く幕僚部(知恵者)と相談して下さい。「短慮はいろいろ障碍を呼び起こし、結果の実現を難しくします。
頑張って下さい。
写真:首相官邸(官邸-建物が悪いわけでは無いはずですけどね?)
毎日新聞:
政府は6日、安倍晋三元首相の国葬にかかる費用が総額で約17億円になるとの概算を公表した。
政府は8月26日、式典にかかる費用として2022年度予算の一般予備費から2億4940万円を支出すると決めたが、警備費用や海外要人の接遇費は含まれておらず、野党側が概算の総額を明らかにするよう求めていた。政府によると、これらに加え、警備費が約8億円、外国要人の接遇費が約6億円かかる見通し。
(引用終わり)