畑を長年やっていますとがっかりを通り越して、絶望的になることもよくあります。
がっかりはそれほど尾を引くようなものではなくて、絶望は立ち直りに先の見通しも立たないほどとでも区別しましょうか。
どんな時に絶望を感じるかと言えば、まず第一に挙げられるのが、害虫対策に失敗して半数以上の苗や収穫物がダメになってしまったことです。
ジャガイモのアブラムシ、ウリ科作物のウリハムシ、エダマメのカメムシ、コーンのアワノメイガ、カメムシ、カラーピーマンのヨトウ虫がその代表です。
これらは、植えた苗の全てを全滅させ、収穫物の殆どを価値のないものに押し下げてしまう破壊力を持っています。
それから、私の畑では以前にあったことですが、カラスの被害もそうでした。
もう何年も前の話ですが、収穫間近のコーンの畑に近づいた途端、コーン畑の間から二十数羽のカラスが飛び立った時に絶望を感じました。
このあたりでは、カラスの被害に懲りて、コーンを作らなくなった人が多くいます。
その人たちもきっと私の様に絶望したことがあるのでしょう。
カラスによる食害だけなら絶望ではないのです。畑から飛び出した時に絶望を感じるのです。
そして昨年一番に絶望を感じたことと言えば、あまりにも雨が降らなかったことです。
毎日300リットルの水を撒いても、昼になればコーンの葉は縮れ、その繰り返しの果てで雌穂は大きくなりませんでした。
・「乾き」で
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今日感じた絶望は、吹きやまぬ強風に倒されたコーンを見てのものです。
コーンは雨や風で株が傾いても起き上がる性質がありますが、三日間も倒されたままを経験したことはありません。
立ち上がるのは、傾いて倒れても根が土から離れていない(切れていない)からです。
倒れた状態でねじられるようなことでもあれば、まず立ちあがることはなく枯れてしまうでしょう。
また、大きくなった株が途中から折れてしまえば、その時点で終わりです。
大風の三日目の今日は倒されたところまでを見ました。
本当の意味での絶望は明日かも知れません。
・風に耐える
箱植えのコーン
・密集状態で
強風に耐える上の段のコーン
・強風で折れて
飛んで来た松の枝
・強風に倒された
ポット植えのフルーツトマト
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今日の畑の全景