昨夜母親は口に入れた食事を全く飲み込むことが出来ませんでした。
触った感じで額や首がいつになく熱かったので熱を測ってみたところ、二回測って二回とも39度近くありました。
それで契約している訪問看護の連絡先に電話して、明日(今日のこと)熱が下がらなかったら外来を予約してくれることになっていました。
熱が下がらなかったのは想定の範囲内でしたが、血液検査とレントゲン撮影をしても期待していた治療行為には至らず、点滴の後に解熱剤を受け取って帰宅しました。
私は昨晩から母親の件を引きずっていたため、母親の点滴中は殆どダウンしかかっていましたが、それは一緒に病院に付き添ってくれた妻も同じでした。
帰宅してからの夕食もやはり昨晩と似たり寄ったりで、殆ど飲み込みがありません。
点滴で状態の改善が無ければ、もう打つ手はないとのことです。
私たちのゴールはどのくらい先にあるのでしょうか。
もしゴールが見えても私は母親に優しくなれません。
かける情けは全てかけてきたと思うからです。
病院では、どこで最期を向かえるかという話が出ました。
自宅で診取ることは、家族にとって相当な精神的負担になると思います。
何かをしてやりたいと思う親父にとっては、家族の誰よりも辛いことでしょう。
しかし早期の入院で緊急指定病院のベッドを長い間占領してしまうことは、私の望むところではありません。