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工作の喜び

2012-12-22 13:12:06 | オーディオ・AV
 
    右が完成したアナログ電源  左は市販の小型DAC

PCオーディオのDAC用のアナログ電源を製作しました。

   ※DACとは、「Digital Analog Converter」を略したものです。
    パソコンに取り込んだデジタル音声信号を、アナログ信号に変換して
    アンプで鳴らせるようにするもの。

オーディオにおける電源の重要性は、いまや常識となっています。
そしてPCオーディオのパソコン本体やDACにさえも影響することは、自らの経験からわかりました。

それならばと、手始めにDAC用のアナログ電源を作ることにします。
ネットで調べてみると、DAC用の電源も需要があるようで、製品として販売されていました。
市販品は小型で見栄えも良く、費用の点でも大きな差がありません。
それでも、自分で作ってみたかったのです。

   
    デジット                    徒歩5分ほどの製作の会場

日本橋の部品のお店「デジット」へ行きます。
あっしが作りたい電圧と容量のキットは発売されていませんでした。
オーディオの自作派なら、わざわざキットを買わなくても簡単に作れるからなのでしょう。

自作を諦めようかと思案していたら、お店の人が相談に乗ってくれました。
その方も、同じDACを使っていて、電源や部品・回路などを改造しているようです。
希望を言ったら、市販の電源基板を改造するやり方で部品を揃えてくれました。

基板セット、改造用コンデンサー・抵抗、トライダルトランス、アルミボックス、小部品などです。
基板の回路図に、改造するところなどを書き込んでくれました。
分かったつもりでしたが、いざ作ろうとすると不安です。

デジットでは、定例的に「オーディオキット製作体験会」なるものが開催されていると聞きました。
場所の提供だけでなく、詳しい店員さんがアドバイスしてくれるとのことなので申し込みました。

            

   

オーディオの製作体験会は、マイコンの製作に比べると人気が薄いと聞いていたのですが、座れないほどの盛況ぶりでした。
半田ごて一式、工具などを貸してもらえるので、手ぶらで行っても作れる準備がされています。

半田の仕方から教えてくれました。
自分の持っていった半田は、音質が良いとの評判でかったペーストなしのものです。
これまで基板への半田は難しいと感じていました。
用意された基板用の半田を使うと、至極簡単に綺麗にできました。
専用の半田を知っただけでも、参加した甲斐がありました。

  

部品を揃えてくれた店員さんは、呼ばなくても時々覗きに来てくれ、的確な指導してくれます。
スムーズに作業は進み、アルミケースに部品を取り付け配線すればできあがりです。

余裕ができたので、隣の方が作られているものを拝見します。
あっしのような素人ではなく、「無線と実験」という雑誌の回路図をみながら自作しています。
基板づくりからされていて、複雑な配線を見ると「凄い!」と思います。
回路が理解でき、自分なりにアレンジできる人が羨ましいです!

あっがの作った簡単なものでも、電源を入れてテストするときにはドキドキします。
チャンと出来ていると、嬉しいものです。
これが自作の良いところでしょうね。

 

家に持ち帰り、早速、視聴します。
エージングしなくても、アナログ電源に換えた良さが分かります。

一週間経った今朝の感想です。
音がまろやかになり、うるささがありません。
空間の表現が豊かになり、音の押し出しが強くなりました。
何故か、音楽がゆっくりしたように感じます。
演奏時間は同じなのに、なぜそう感じるのか不思議です。

DACの費用よりも高くて、オーバースペックでしたが、作って正解でした。
自作に自信がなくて躊躇している人も、「デジット」で相談され「製作会」に参加すれば大丈夫だと思います。
まずは、キットや、あっしのような簡単なものからスタートされたら如何でしょう。
自作した機器で、良い音が出た時の喜びは、言いようもありません。

グレードの高いDACのキットが発売されるとのことです。
次は、これにチャレンジしてみよう・・・かな?