昨日、「ni to oi」の写真グループ展に行ってきました。
写真繋がりの友だち「たまごパン」さんが出展されています。
昼食後、ぶらりと散歩気分で歩いていると、突然レトロな建物が現れます。
展覧会場となっている「アートギャラリー フジハラ」のビルです。
見る人によってはボロビル(失礼!)に見えるかもしれませんが、あっしには歴史を感じる素敵なビルに映ります。
煉瓦造りの外壁で1923年に建てられたそうで、実に92歳。
色んな事情を経て、息子さんの現オーナーが一人でコツコツと修理をしてきたそうです。
元法律学の大学教授がギャラリーに変身させた地道な努力に驚かされます。
壁面には絵画や切り絵などがあって、写真展に入るまでに随分と楽しませていただきました。
狭いエントランスと階段には絵画などが飾られ、ビルそのものが美術館のよう。
魅力がいっぱい詰まったビル、解体せずに長~く生き延びて欲しいものです。
地下の展示会場へ下ります。
簡素ですが、ちょうど良いスペースに9人の作品が並びます。
9人それぞれが、違ったアプローチで写真を撮られていて、凄く新鮮です。
あっしのように風景だけを撮っているのではなく、写真という媒体を通して観る人に訴えかけるメッセージがあるように感じます。
会場には3紳士(出展者かと・・・汗)がおられ、湯茶の接待などをされていました。
カウンターでは出展作品をまとめた「9回目写真展」の小冊子が販売されていました。
写真が50枚も載せられていて1冊たったの500円でした。
売り上げ金は寄付されるということなので、会場に行かれた方は是非お買い上げくださいね。
たまごパンさんの作品は、会場に入って一番目立つ場所にありました。
ブログ(苺ひとパックの幸せ)で見た写真なのですぐに分かりました。
喜田靴店の店主を撮影した14枚の組み写真です。
彼女の作品は斬新で、ハッとさせられることが多いです。
今回は、これまでとは違ったアプローチで、「靴職人」という一人の人間にスポットをあてています。
組み写真にすることによって、靴職人としての生き様を表現されているのでしょう。
使い倒した道具、修理する真剣な眼差しと普段のの笑顔との表情の違いが、長年の職人たる人生を感じさせます。
若かりし頃のご夫婦の写真が一枚ありました。
これを出して見せてくれるほどの間柄になっていたのですね。
何度も通い詰めたからこそ撮影できた、素晴らしい写真です。
これからも独自の撮影スタイルで、観るものを魅了させる写真を撮り続けてほしいです。