湯めぐり四方山話 & 和の音

湯めぐりは 人・風物との出会い

「御前湯」 杖立温泉

2016-01-01 | 熊本の温泉
白く煙る蒸気の里と言えば・・
もう一つ 
九州の熊本県小国の「杖立温泉」 
ここも蒸気がすごい!!
川沿いに開けた温泉街全体が 真白い蒸気に包まれている景色は 圧巻だ。
冬には この温泉地も非常に懐かしい~


・・・温泉博士に掲載された私の記事より・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「温泉街は裏道を通らなきゃね」          
           御前湯 (共同湯)  杖立温泉 (熊本県) 
                                 ~女鷹ちゃん~
  
十一月末の三連休明けの夕方、杖立川に面した町営の無料駐車場に着いた。

早速、観光協会に街案内地図をもらいに行くと、すでに閉まっていた。
ガソリンスタンドまで歩いて、やっと地図を一枚手に入れた。
向かいの駐在所では、街地図に載ってない「薬師湯」の場所も教えてもらい
「鍵が開いていたら入れる」との情報を得た。

街地図を片手に夫と二人で夜の杖立の街を歩いてみた。
「さくら橋」を渡って川向こうの旅館街を歩くと「杖立橋」があり、
さらに行くと温泉博士に写真付きでよく載る「葉隠館」を発見した。

近くに、観光客が「願い札」を欄干いっぱいにぶら下げている「もみじ橋」があった。

橋の下には混浴の「元湯」があった。

お目当ての二つの共同湯「薬師湯」と「御前湯」はこの「もみじ橋」周辺にあり、
杖立川をはさんだ左右の街中にあるとわかった。

元湯への石段を降り河川敷に沿って駐車場まで戻った。

途中に蒸気が出る「蒸し場」が二ケ所あった。  


 
翌朝、駐車場の「蒸し場」で卵やアスパラガス、カリフラワーを使い、
初めての温泉蒸し料理をした。


食後、観光協会側の温泉街を通って「薬師湯」を探した。
薬師湯への坂の石段は風情があり、薬師湯は魅力的な建物だったが、
鍵が掛かっていて入れなかった。

次は「御前湯」をめざした。

幸いにも開いていた。

女湯は、すでに地元の人が入られた後で浴槽に湯が並々と入っていた。

しかし、男湯はまだ誰も入ってないのか?浴槽に湯が入ってなかった。
湯の出口も見あたらない。
夫は、ついに御前湯をあきらめ「もみじ橋」の下の「元湯」に行った。

さて、私だけが残された女湯の「御前湯」。
湯は透明でさっぱりとしたものでやや熱めだったが、水道で湯加減を自由に調整できた。
浴室はよく掃除されており、少し開いた窓から爽やかな朝風が頬にあたり、
とても心地よかった。贅沢な朝の一人湯を満喫できた。

湯上りに御前湯の横の裏道を歩いていたら、賑やかな声がするのでひき寄せらた。
そこは「流泉薬師堂」だった。
きょうは街の人が集まりお祭りをしていた。

そっと見学していたら、お堂の中から朗らかに声を掛けてくださり、
熱々の「善哉」をご馳走になった。

「折角来たのだから 薬師堂の近くの 共同蒸し場兼炊事場も見て行きなさい」
と言われ、見学させていただいた。

蒸し場の釜に、温泉蒸気でふっくらと蒸し上がった小豆が入っていた。


彼女いわく
 
「温泉街は裏道を通らなきゃ、本当の姿がわからないよ」


★杖立温泉(共同湯)御前湯 データー★
(住所)  熊本県阿蘇郡小国町大字下城
(tel)   杖立温泉観光協会   0967-48-0206
(入浴時間)  営業 7:00~20:00
(休館日)   無休   
(施設 )    内湯 (男女別 各1)     
(料金)     200円 (大人・小人とも) 
(泉質)   ナトリウム・塩化物泉
(効能)  神経痛、リウマチ、虚弱体質、外傷、肥満体
(湯温)   注ぎ口62度
(駐車場)  専用駐車場はないが、温泉街の駐車場が河川敷にあるので
       利用できる。
(交通アクセス)・・・
 (車)大分道日田ICから国道212号経由約40分 アクセス
 (電車)JR久大本線日田駅から日田バス杖立行き約50分、終点下車、徒歩5分

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
確かに 杖立温泉には裏道・路地がたくさんあり独特だ!!







この路地のことを地元では 「背戸屋(せどや)」というらしい。
この呼び方は 温泉博士のスタッフに教えていただいた。

また街中が白く蒸気で煙っているのも びっくりだ




コメント (6)
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「有馬グランドホテル」 (有馬温泉)

2016-01-01 | 兵庫の温泉
息子夫婦からのプレゼント券で行った ルンルンの有馬温泉のホテル
ここは思い出がいっぱい~!!
だが、最後に「やらかしちゃいました」


・・・温泉博士に掲載された私の記事より・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「金泉で名高い 有馬温泉の にごり湯」    
         「有馬グランドホテル」有馬温泉(兵庫)
                             ~女鷹ちゃん~
 
2008年十一月の下旬、兵庫県の有馬温泉「有馬グランドホテル」に一泊した。

七月に結婚した次男夫婦からペア宿泊券をもらい、十一月の三連休にやっと行くことができた。
出発の日、有馬温泉の近くになると道は思わぬ渋滞だった。

晩秋の紅葉と湯を求めて、この三連休は大移動日なのだろうか?やっと三時過ぎに到着した。
夫は早々にお風呂に行ったが、私は、部屋で少し休んだ。
 
部屋からの景色は最高だった。
九階建てのグランドホテルは真っ白で輝くほど美しい。

街外れの小高い丘から温泉街が一望でき、晩秋の山々の紅葉が目にしみた。

前日まで小雨続きだったがこの日は久々の晴天だった。
わずかな秋の晴れ間に木々は競って色彩を増していた。
「♪~秋の夕日に照る山紅葉~♪」

このホテルには風呂施設が二ケ所ある。
一つは、新館の九階にある展望大浴苑「雲海」。

ここは大浴場と露天風呂があり、阪神淡路大震災以後に建った。
露天の金泉と銀泉からは、湯に浸かったまま有馬の山々や温泉街の景色が堪能できる。

もう一ケ所は、旧館の一階に大きな岩風呂と小さな露天風呂がある。

ここは震災以前からの湯で泉質には定評がある。
 
新館の展望大浴苑「雲海」で、神戸市北野町出身の女性と話をした。
月一回はこの湯をを利用する人で、
若い時は登山が趣味で、そのあと入る山の温泉が楽しみだった。
今は年をとり温泉だけが楽しみという。
この湯を利用するうちに、すっかり施設のスタッフ達と親しくなり、気兼ねなく泊って好きな時間に何回も風呂に入るという。

屋上から見下ろせる中庭の青い池は、夏には温泉プールになり子どもずれで大賑いだそうだ。
いわれてみると、中庭は景観がすばらしくていい遊び場だ。

彼女は人の多い夏は避けて、春か秋、冬にここを利用するらしい。
上品な彼女と話していると私も上品な入浴客になった。

ところが、彼女と私の違いは、このあとにしっかり出た。
息子夫婦のプレゼントで一泊した湯なので、
チェックアウトの一時間ほど前に、もう一回最後の湯に行った。
そして、脱衣ロッカーの鍵を、内湯の金泉(にごり湯)の中にうっかり落として、
見つからなくなった。
さあ、ここからが大変だ。
何しろ浴槽の広さが半端じゃあない。
ホテルのスタッフも三人ほど巻き込んで「にごり湯での前代未聞の鍵探し」が始まった。

チェックアウトの時間が迫り いつまでたっても帰ってこない私に、
夫はイライラしたらしい。
「そんなの知るか!」
裸で にごり湯の中を這いずり回ってロッカー鍵を探した大立ち回りの女鷹
これぞ、女鷹が女鷹たる真骨頂だ! 見たか!      
                
 「金泉に 鍵を落として どじょうすくい」


★「有馬グランドホテル」有馬温泉データー★
(住所)  兵庫県神戸市北区有馬町1304-1
(tel)  078-904-0181
(チェックイン):14:30 /  (チェックアウト):11:00
(入浴時間)旧館1階  大浴場 湯楽里(ゆらり) 7:00~21:00
      新館9階  展望大浴苑 雲海 24時間 利用可能           
(泉質)  含鉄二酸化炭素ナトリウム塩化物泉  
(源泉の温度) 34.5℃      
(効能)   神経痛、筋肉痛、関節痛 他
(駐車場)   無料駐車場400台収容可
(交通アクセス)
   ・中国自動車道西宮北ICより5㎞ /
   ・神戸電鉄有馬線「有馬温泉駅」より徒歩約10分
        送迎あり(駅到着後に要電話)
        ※有馬温泉駅、有馬温泉バス停より送迎可      
コメント (2)
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「岳の湯温泉(露天風呂)白地商店」  湧蓋温泉郷

2016-01-01 | 熊本の温泉
冬になると特に懐かしいのが九州の温泉地。
中でも熊本県の湧蓋温泉郷は格別な場所だ。
里全体が真っ白な蒸気に煙っている。この光景はカルチャーショックだった。

今年もまた 思い出した「岳の湯温泉・露天風呂」・・


・・以下は 温泉博士に掲載された私の記事より・・・

「白く煙る蒸気の里」  
     岳の湯温泉 露天風呂(白地商店) 熊本県 湧蓋温泉郷
                           ~女鷹ちゃん~

岳の湯温泉に着いた時、この里全体がもくもくと白い蒸気に包まれているのに驚いた。

温泉館内にある「ゆけむり茶屋」の庭にも二つの大岩から蒸気が噴き出ている。
観光客はここで卵などを蒸して食べることができる。

湯けむり茶屋で「地鶏そば」を食べていると座敷の床がぽかぽかと暖かい。
温泉の蒸気を使って床暖房をしているらしい。
岳の湯温泉の家々は「温泉の蒸気で床暖房(オンドル)ができる」と聞く。
蒸気の里ならではの話だ。

昼食後、近くの白地商店に行き入浴料金を一人二百円払い、高台にある白地商店の手造り露天風呂に向かった。

風呂までの道は特に蒸気が激しく出ていたが、そこを通らないと風呂に行けないので、
もうもうの湯気の中をむせながら進んだ。

すると少し高台に「風呂」の看板が見えてきた。

入り口に「入浴中」「50分間貸切」の札を掛けて、
天気のよい日の午後一時半過ぎからの貸切風呂を満喫した。

浴槽は大きな楕円形で、湯は透明な単純硫黄泉。ほどいい温かさだった。

風呂の植え込みから下の景色を覗いたら白い湯煙の中に家々が見える。
さっき登ってきた道は相変わらず白くもうもうの蒸気だ。

お風呂の脱衣所側は山の斜面になっており十一月末の紅葉が見事で、
その上には真っ青な空が広がっていた。

こんなにもロケーションがいい露天風呂は初めてなので、いたく気に入った。
浴槽で大きく手足を伸ばし、ワニのように?泳いでは、真っ青な空を仰ぐ。
これを繰り返して何度も浴槽の中で深呼吸をしては温泉の湯気を吸った。
至福の50分があっという間に流れた。
 
それにしても、田んぼや畑、山の斜面など所かまわず噴き出す蒸気の多さ、
勢いの強さには脱帽する。
入浴後、集落を歩いてみたら四方八方を蒸気に囲まれた家があった。

家から女性が出てこられたのでお話を聞くと、
最近ではここが一番、蒸気が激しく出る地域らしい。

家の前には「乾燥室用の小屋」が作られ、その横には屋根付きの「蒸し場」もある。

これらはどの家にもある設備らしい。
当然ながら自宅の湯は温泉という。



「良いような悪いようなでね。家が蒸気で傷んで困っている」
の一言が忘れられない。


★岳の湯温泉(白地商店の露天風呂)データ★
(住所)阿蘇郡小国町西里岳湯2798-2
(電話番号)0967-46-4533(白地商店)
(営業時間)8:00~20:00
(定休日)不定休
(入浴料)1人200円(50分)・・時間延長なし
貸し切り温泉・・前の組が終われば次の組が入る貸切り方式(1回50分)の家族湯。
(泉質)  単純硫黄泉(自家源泉)  泉温90度   PH不明
(宿泊施設) (なし)
(備品)・・なし(タオル・バスタオル・石鹸・シャンプー・ドライヤーすべてなし)
(交通アクセス)JR豊肥本線阿蘇駅から産交バス杖立温泉行きで45分、
        ゆうステーションで産交バス岳の湯行きに乗り換え35分、終点下車すぐ
(車)大分自動車道九重ICから県道40号・国道210号・県道681号・国道387号を小国方面へ19km

★入浴を希望するときは「白地商店」で空き状況を聞き、入浴料を払う★
露天風呂は白地商店の店舗から少し坂をのぼったところに設けてある。
風呂に入るときには門の札を引っくり返して「入浴中」にする。
行く途中に階段あり。(車イスはムリかもしれない)


コメント (4)
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