湯めぐり四方山話 & 和の音

湯めぐりは 人・風物との出会い

「不二の湯」 泗水温泉

2016-01-06 | 熊本の温泉
「セメント会社の社長さんが開いた湯」 
  
熊本不二コンクリート工業(株)所有の「不二の湯」。

元は、社長が従業員の保養目的のために十五年前に堀り当てた温泉だったらしい。
その後、温泉の評判が地元に知れ渡り、一般にも百円の入浴料で開放されるようになった。
以前あった入浴施設は老朽化したので、
2007年4月に工場の敷地の端っこに新しく立て替えられ現在に至っている。
 
玄関に入ると無人の100円回転ドアがある。
100円入れると回転ドアが動き男女別の更衣室に行けるシステムだ。

脱衣所は明るくて清潔だった。

浴室や浴槽も配置がシンプルで、広く明るい。

まっ昼間の入浴だったが、先客が二人おられた。
暑い日だったので、どうしても髪を洗いたかった。
しかし、うっかりシャンプーを車の中に忘れて来た。
しかたなく石鹸で髪を洗った。洗い場のガランの湯も温泉水だった。
そのためか?石鹸で洗っただけなのに湯上り後には、さらっさらっのしなやかなヘアになった。
さて、髪に続き体も洗うと、いよいよ入浴タイムだ。
やっと湯船に浸かれる。
向かい側に湯口が見えた。
新鮮な源泉がドバッドバっと豊富に出ていてなんともうれしい光景。

あまり特徴がある湯だとは思わなかったが、さらっつるっのさっぱり感が気持ちいい湯。
泉質は、ナトリウム炭酸水素塩、塩化物泉だった。
湯温も41度くらいでじっくりと入れた。
 
湯船で幸せに体を伸ばしていたら、80代の女性が話しかけてこられた
「どこから来たの?」
兵庫県から来たと言うと、
「よくまあ~こんな穴場の湯を知ってるね」と言われ
「温泉巡りが趣味なのでインターネットで調べて来た」と答えると
「最近はインターネットがあるから遠くからでも調べて人が来るねえ~」??
これって?迷惑がってません??

ともかく彼女から「不二の湯の歴史」やこれまでに彼女が行った各地の温泉話が聴けた。
彼女曰く
「実は、この不二の湯は外部の者にあまり知られたくない、秘密にしておきたい湯なのよ」
やはり~そうか~
先ほど「インターネットで調べて来た」と答えたら 微妙な笑顔を見せた訳がわかった。

それにしても、ここのコンクリート会社の社長さんは、なんと無欲な人だろう。
この素晴らしい源泉かけ流し湯を、わずか百円で一般に開放しているのだから~
世の中には、えらい人がいるもんだ。

温泉通には魅力が一杯の「不二の湯」。


(近くにある熊本不二コンクリート工場)




★不二の湯(ふじのゆ)」泗水温泉 共同浴場 温泉データー★
(住所)    菊池市泗水町田島2444 熊本不二コンクリート工場(株)
(tel)    0968-38-3131      FAX   0968-38-4137
(入浴時間)    5:30~7:50、10:00~22:30 
         ※朝7:30-9:30は清掃のため入浴不可
(休館日)    ☆年中無休  
(入浴料)    ★大人・小人 100円★                  
(泉質)      ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉
(源泉の温度)   源泉45.2度      234ℓ/分     
(効能)     きりきず、やけど、慢性皮膚病.飲用,慢性消火器病、糖尿病、痛風など
(駐車場)    無料 30台まで収容可
(交通アクセス) 九州自動車道 植木I.C.から8km、車で約20分
         県道37号線沿いに「熊本不二コンクーリート工場・不二の湯」看板あり   
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブログを始めて9年目の正月

2016-01-06 | はじめまして

2007年・元旦から温泉ブログを始め 今年で9年目の正月になりました。

ブログを始める前は、
旅行好きな夫の運転する助手席で 道中は居眠りをこいているか?
はたまた、旅から帰ってからは息子に「どこへ行ってきたん?」と聞かれても
ろくに旅経路や泊まった温泉地について話せない。???
非常に情けない状態(方向音痴?旅音痴?)の私でしたが・・

息子の勧めで この温泉ブログをはじめてからは
行った温泉地や温泉施設について よくよく 記憶するようになりました。

今では 多くの温泉ブログ・旅ブログの方々の記事に接して
「温泉愛・旅愛」が 日々 広がり 深まるのを実感しています。

最近は
青森県や鹿児島県の温泉地にあこがれています。
日本の両方の北南の端っこ(失礼)には・・
人知れず、多くの良泉が 隠してある?隠れている?と思っています。
しかし、何分に 遠いので なかなか行けない
青森県などは・・非常に憧れの温泉地です。

「犬も歩けば温泉に当たる」ほど秘密の温泉がどっさりある?九州・東北の温泉地。
そして ブログを始める前には よく行っていた四国
まだ 車旅では行っていない北海道・・

今年も 一つでも新たな温泉地に行けるよう 日々精進したいです。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする