「黒川温泉」は 熊本県の山間にある小さな温泉地だが、
雰囲気のいい こじんまりした温泉旅館が 数多くある。
どの宿も 黒川の豊かな自然環境をそのまま生かした造り方で びっくりする!!
そして ここには 安くて素晴らしい共同湯がある。
しかも、黒川温泉の元湯というから たまらない!!
・・・・・温泉博士に掲載された私の記事より・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「地蔵堂の前にある黒川温泉の元湯」
「地蔵湯」 黒川温泉 (大分県)
~女鷹ちゃん~
黒川温泉は、近年、人気ナンバー一温泉地になり、年間百万人以上の観光客が訪れるという。
実際に、行ってみたら、大分県の田の原川の渓谷にある小さい温泉地で、
こぢんまりとした和風旅館ばかりが川の両側に建ち並んでいる。
派手な大型旅館は見あたらなく、ごく田舎の温泉地に見えたが、
実際に川沿いの温泉街を歩いてみると、なんとも風情があった。
小さいがどこか懐かしく、趣のある宿が立ち並んでいる。
ワクワクして一軒ずつ中を覗きこみ、気がつくと街のはずれまで歩いてしまった。
川に沿って、共同湯も二つあり「地蔵湯」「穴湯」とそれぞれに雰囲気があった。
黒川温泉は、旅館組合の主導で歓楽的要素や派手な看板を廃して、
黒川の山や川、豊かな自然環境をそのまま生かした街並みを工夫している。
温泉街の真ん中にある元湯「地蔵湯」に入った。
地蔵湯は「共同駐車場」から「いご坂」を下っていくとあり、
通路を挟んで向い側には「地蔵堂」がある。
地蔵湯は、道から階段を降りた下にある。

隣は「ふもと旅館」だ。外観は田舎風でこぢんまりとしている。
向いの地蔵堂には「首なし地蔵の伝説に基づいて湯が湧き出した場所」とあり、

(地蔵堂)

地蔵湯は、古くから地元の人たちに利用されてきた共同湯で、二百円払えば誰でも入れる。
温泉組合の外湯巡り入湯手形を購入しなくても黒川温泉が楽しめる。
黒川が全国的に有名になってからは、
どの宿のお風呂も入湯手形で入浴する人で混んでいるらしい。
その点、
共同湯は、早朝や夜の遅い時間帯だけは地元専用だが、
一日の大半(朝八時から夕方の七時の間)は外来客も自由に入れる。
湯はもちろん本物で、人が少ないのがうれしい。
料金は二百円だが、入り口のところでまず百円を入れると回転扉が動き、
入ってから大人はもう百円を廊下の料金箱に入れるシステムだ。

廊下は左右に分かれて男湯・女湯がある。

浴槽と脱衣場は一つの空間で浴槽は上湯・下湯と二つに仕切られている。

上湯は源泉がそのまま注がれ手も入れられない熱さだ。
下湯は少しぬるくて、なんとか入れた。
浴室の壁には寄付した地元の人の名前がたくさん貼ってあり、
地元の人々に大切にされてきたのがわかる。

高い天井と石で作られた昔ながらの浴室で、平日の昼間、一人でゆっくり入浴できた。
掃除が行き届いた感じの良い施設で、湯船の中で十分に体が伸ばせてご機嫌だった。
いい湯に入らせていただき地元の人に感謝した日。
★地蔵湯」黒川温泉・共同浴場(黒川温泉の元湯)温泉データー★
・地蔵堂の目の前にあるので、「地蔵湯」の名が付いている
(住所) 熊本県阿蘇郡南小国町満願寺黒川温泉
(tel) なし070967-44-0076(黒川温泉観光旅館共同組合 -44-0076(観光旅館共同組合
(入浴時間) 外来者の利用時間 8時~19時
(休館日) 不定休
(入浴料) 大人¥200-. 小人 ¥100-
★入り口で、一人¥100-.を入れて大人だけは 残り¥100-.を浴場通路の料金箱に入れる
(泉質) 硫黄泉
(源泉の温度) 95℃ほか 注ぎ口は 54.3度
(お風呂) 内風呂:男女別々各1
(効能) 神経痛、リューマチ、関節痛、火傷、切り傷 消化器病、糖尿病など
腰痛・婦人病・高血圧
(駐車場) 黒川温泉組合の駐車場 か
駐在所がある小さな駐車場 などを利用する
(交通アクセス)
(車の場合) 九州自動車道熊本ICから車で約1時間30分。大分から2時間、福岡から2時間半
(一般交通機関の場合)
JR豊肥本線阿蘇駅から産交九州横断定期観光バス別府行きで50分、黒川温泉下車、徒歩5分